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COVID-19 Syndrome Part ⅩⅩⅤ [日本の政治をぶっ潰せ!]

東大寺二月堂への小径.jpg

『〜したい』が押さえられる人と、押さえられない人の違い。

 それが今回の自粛要請に従える人従わない人たちの違いです。
『〜したい』とは欲望です。ですから『〜したい』を押さえられない人は欲望のままに行動する人です。つまり、理性も知性もそこには存在しないのです。

 理性も知性もない人たちに言葉で訴えかけても無駄です。なにしろ理性も知性もないのですから言葉は通じません。とは言いながらも本当は彼ら彼女らにも理性と知性はあるのですよ。ただ『〜したい』という強固な意思にそれらが負けてしまうだけなのです。だからたぶん注意しても、、、
「自己責任でやってんだからいーじゃん」で終わりです。自己責任の意味も分からないで使っているのですね。理性も知性も負けちゃってるから。
 パチンコ屋に通う『パチンコ・パチスロしたい症』の人たちは皆、異口同音に手前勝手な屁理屈で自己弁護していますね。愚かだと思いますが、そういう人たちを知らず知らずに育てて来た、もしくはこれまで見過ごして来たのもまた、私たちなのだということを忘れてはなりません。
 昔の人にとっては賭博(ギャンブル)はしてはいけないことだったんですよ。そして原則的にも法規上は今もそうです。それでも競馬・競輪・競艇・麻雀・パチンコ・宝くじが許されるのは、車の免許と理屈は同じで、本来はしてはいけないんだけれど様々な条件を作ってそれを守れるなら特別に許可しますよという特例法を設けて認めているだけなのです。つまりパチンコは一応合法なのです。
 だからというか、それでも、自分たちはちゃんと言いつけを守っているからといって、不服従な人たちを見て非難する資格は私たちにもないのです。理由は後日のブログで述べます。
 こういう人たちに共通しているのは『〇〇依存症』に罹っているか。その予備軍の人たちということでしょう。『〇〇』には何を当て嵌めても通用します。
『アルコール依存症』『ギャンブル依存症』『薬物依存症』『仕事中毒(ワーカホリック)』『ジャンクフード依存症』
『過食症』『潔癖症』『S〇X依存症』『恋愛依存症』『暴力依存症(ドメスティックバイオレンス)『インターネット・メール依存症』『オンラインゲーム依存症』『LINE or Instagram等SNS依存症』『買い物依存症』『借金依存症』『特定の人間関係に強く依存する)共依存症』『(居住空間に物を大量に蒐集する)強迫的ホーディング障害』etc。その他に、「えっ、こんなのまで依存症かよ!」ってな『断捨離依存症』『超甘党』『活字中毒』『完璧主義者』というものまで含めて精神病理学的にも社会科学的にも依存症の範疇です。

 このような物質もしくは心理的な依存症とは、例外なく何かに強迫的に固執・執着する人たちが罹る精神障害の一種です。理性や良識よりも欲望や強迫観念が優先し、何かに異常もしくは異様に固執して、それが得られないと極度の禁断症状や渇望状態に陥る精神疾患のひとつです。つまりこの人たちには強迫観念に囚われていて、自分の意思ではそれがやめられないコントロール障害に陥っている訳で、当然自分がアブノーマルだという自覚はないのだろうけれど、一見健常者に見えていても完全にというか正真正銘の『ビョーニン』なんです。
 そしてこの長期化する緊急事態宣言下に於ける特殊な逼塞状況は、今まで依存症的兆候のなかった人たちにまで、何かに依存しなければ生きていけない特殊な情況を生む危険性を孕んでいるようにわたしには思えるのです。後の世に『
緊急事態宣言依存症』とか『新コロ依存症』なる言葉が定着しないことを切に願うばかりです。

 すこし話が脇道に逸れたので、『〜したいを押さえられない人』という本筋の話に戻しましょう。例えば喫煙を止められないのもそれが依存症のひとつだからです。でも長年喫煙していても習慣性のある依存症になるのを回避した人たちも世間にはいるのですよ。依存症とは精神障害だから、モノホンの精神障害が起きる前にそのことに気づけば、比較的簡単とはいかないけれども依存状態からは抜けられます。

 わたしは30年以上吸っていたタバコを、俺は今からタバコを止める』、そう妻の前で宣言して以来十数年、一度も煙草を吸ったことはありません。

 禁断症状がなかった訳じゃありません。二年ほどはあったと記憶しています。それが現れた時に『自分の弱い心(=依存症)』があるからそれ(禁断症状)が現れてくるのだと知っていたから、強い自分であろうと頑張った結果、必然的に止めることが出来たのです。
 禁煙初期に来襲する強い禁断症状に三ヶ月間耐えられれば大概依存症からおさらばできます。この三ヶ月間の禁断症状がそれほど強くない人は、物質依存(ニコチン中毒)よりは精神依存(煙草でストレスとかを軽減しようという強迫観念)が強いので、ニコチン中毒(一日に2箱以上吸う様な)になっている人よりは、容易に依存状態から脱却できると(経験した)わたしは思います。でもそこで気を緩めれば元の木阿弥です。なんだかCOVID−19の自粛要請の話みたいですね。まあだから書いてみたんだけれど。(*´∀`*)
 本当にそれ以来ただの一本もタバコを吸っていません。タバコを吸ってしまって、
「しまった、禁煙しているのを忘れてたよ」
 なぁ〜んて夢を見ることも、もうなくなりました。(^0^))☆爆笑☆((^Q^)v
 何しろタバコは自分だけを害するのではなく、副流煙で周りにいる人たちをより害してしまいますからね。ご主人と息子がヘビースモーカーの一家で、喫煙歴のない妻が肺がんになった例をわたしは身近で知っています。そうしたタバコの害を間近に見ていたのと同時に、その頃の私自身も実際のところ喫煙で体調を崩していたんです。だから止めると決めたのです。これは自分の問題だけじゃなくて、他人をも巻き込んでしまう問題だと、本気で思い大いに自省しましたからね。
 今になって思うと、ストレスがわたしにタバコを吸わせていたのだ思います。そうして依存したい心の弱さをよくもまあ、あの時に断捨離できたなと我ながら感心しきりです。これは自己分析なので当たっているかどうかは分かりませんが、(幼少体験由来の)何事にも拘ることなく、すぐに諦められる気質だったことが幸いしたのだと思います。欲しいものがほぼ確実に手に入らないのが常態である環境下にあると、早い段階でそうした願望を心の内から捨て去るのですね。思うに自己の精神が崩壊するのをそれで防いでいた訳です。
 でもそのせいで四十数年後に思わぬ褒美を貰えたのです。それは妻が駄目亭主なわたしを、この事で褒めて見直してくれたことでした。後にも先にもうちの奥様に褒められたのはこの一度きり。(^◇^;)(o゚∀゚o)
 わたしはそこで一つのことを学んだのです。さしたる努力や決意もなしに何となく達成できる目標や目的なんてないのだなと。というより安易な決意で達成できるものに価値や意義などありません。『不退転の決意』というような心構えで事に当たらないと大概頓挫します。そして大抵の場合一度の挫折で諦めてしまう人が過半です。わたしの周りでも禁煙を宣言した人は片手で足りないほどいましたが、1ヶ月もしないうちに一人脱落し二人抜けといった具合で結局全員元の木阿弥です。そして言い訳も異口同音に、けして自分の所為にしないという点で同じでした。
 挫折した理由として自分の心の弱さを口にした方は一人もいらっしゃいませんでした。心が弱いのを自認していたわたしだけが禁煙できた理由は今以て不明です。そうして禁煙できなかった人たちとは今では音信不通です。みなこの新型コロナウイルス禍をどのようにして過ごしているのでしょう。

 本日のお話はここまで。次回は明日、5月3日17:00更新です。


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コメント 19

mio

わたしも21年間吸っていたタバコをすんなりやめました。
理由が単純で「歯が汚くなるから」だったんですけどw
医者に止められたとか親や彼氏がうるさいとかそういう
理由じゃなくて、自らがやめたくてやめたので特に苦労
はなかったですね。でも、もう10年以上経つのに今でも
夢の中ではタバコを吸ってます。まだまだ脳が依存して
るのかしら。
by mio (2020-05-02 18:31) 

U3

mioさん こんばんは。
ゴールデンなウィークのドラッグストアの現状笑えませんね。
日本人は学習効果がないのでしょうか。それともバカなのか。たぶん後者なんだろうなぁ。
スーパーマーケットの話だけでなく、もっとドラッグストアの現状を皆にも知って貰いたいです。
by U3 (2020-05-02 19:04) 

U3

とし@黒猫さん こんばんは。
『ドトール国産りんごとカラメルのミルクレープ』食べさせて下さい!
by U3 (2020-05-02 19:39) 

hirometai

U3様
こんばんは
連れ合いは、アルコール依存症とヘビースモーカーでした。
25年ほど前に食道がんになり大きな手術をしてアルコールは止めることができたのですが、その後もタバコのは吸っていました。(我が家は、すぐにタバコが手に入るたばこ屋です)
3年ほど前にひどい肺炎になり生きるか死ぬかを経験してやっとたばこをやめました。
長年の依存症の代価として心臓と肺の持病を持つことになりました。コロナにかかると一番危ない人ですが、生きてそばにいてくれるだけで幸せなので、コロナが早く収束してほしいです。
依存症に関して、保護観察で色々な薬物依存症の人を見てきましたが、刑務所の中で悲惨な最期を迎えた人もいます。一人では立ち直れない方が多いです。
by hirometai (2020-05-03 01:04) 

藤並 香衣

依存症の人の治るか治らないかの一つのラインに
依存症であることの自覚があるかどうかがあると思います
「自分は依存症だから断ち切らなければ」
という気持ちがそもそもない人には
周囲がいくら言い聞かせても無理なのではと思います
by 藤並 香衣 (2020-05-03 01:15) 

よしあき・ギャラリー

正倉院から二月堂への道、私も大好きです。
by よしあき・ギャラリー (2020-05-03 05:37) 

U3

hirometaiさん おはようございます。
父は喜寿の年に亡くなりました。
同じく酒も煙草も両方でしたが医師によると両方嗜んでいると片方だけの場合と比べると100倍がんリスクが高まるのだそうです。
父は食道癌治療で入院中、動脈血栓で亡くなっています。
遺品を片付けていたら、押し入れの中にとうに止めていたはずの空の酒瓶がぞくぞくと・・・。
 わたしが煙草を止めたのはその数年前でした。お酒は元々あまり嗜みません。父のお酒の飲み方があまり良くなかったもので。
by U3 (2020-05-03 08:05) 

U3

藤並 香衣さん おはようございます。
わたしもそう思います。
by U3 (2020-05-03 08:06) 

U3

よしあき・ギャラリー さん おはようございます。
本当にあそこはいいですよね。食堂(じきどう)の礎石のある辺りから裏大仏殿を眺めるものも好きです。
by U3 (2020-05-03 08:08) 

kou

『〜したい』耳が痛いです。
外での趣味ですが、今は流石に友人共々自粛してます。この時期ですが県外の方が釣りに来て地元民が困ってるとの事でした。
この事態が続くと永遠に閉鎖となる釣り場が多くなり気がします。
県を跨いだ往来には困った物です・・・。
by kou (2020-05-03 10:12) 

侘び助

我が相棒は初孫の顔を病院の窓越しに対面した日から止めました。
でも20年後に肺がんでこの世を去りました (-_-;)
by 侘び助 (2020-05-03 11:07) 

英ちゃん

パチンコ・パチスロしたい症の人たちの気持ちは判らない訳でもないけどね?
大昔に私もパチンコはやってたからね(゚□゚)
神奈川県で未だに一軒だけやってるパチンコ屋があるってニュースでやってましたが、遠くからも客が来てるらしいね。
高い交通費かけてパチンコで負けるのに?余計ストレスが溜まるんじゃないの?
まぁ、そういう人たちは病気だから仕方ないか?(゚□゚)
by 英ちゃん (2020-05-03 11:10) 

旅爺さん

爺は今からタバコを止める、そう妻の前で宣言して以来十数年、一度も煙草を吸ったことはありません。59才で止めました。
by 旅爺さん (2020-05-03 12:52) 

U3

kouさん こんにちは。
「〜したい人」が県外から来るのを止めるのは防ぎ切れないでしょうね。
自粛要請ならば法で縛るのは無理なので地元の方々が自分たちで解決方法を探るしかありません。
by U3 (2020-05-03 13:10) 

U3

侘び助さん こんにちは。
黄色いモッコウバラに和まされました。

by U3 (2020-05-03 13:18) 

U3

旅爺さん こんにちは。
わたしは50歳でした。
白花ヤマブキいいですね。
by U3 (2020-05-03 13:19) 

Take-Zee

こんにちは!
高齢者の1年前に64歳でやめました・・
ロシアンルーレットと同じで本数減らそうが
その時の1本が危ないとさっとやめました。

by Take-Zee (2020-05-03 15:43) 

U3

Take-Zeeさん こんにちは。
正解ですね。
思い立った時にスパッと止められない人は失敗します。
by U3 (2020-05-03 16:37) 

クッキー

親父は毎日パチンコへ行っていました、自営業で終業後はやることなし
周りの大人は毎日パチンコ通い(笑
親父を見てパチンコはヤラナイと思ってましたが、現役時代は
終業後同僚と通いました
結婚後お小遣い制になり兵糧攻めで、通えなくなりましたわ
三点制度をやめれば、誰もパチンコへは行かないでしょうね
三点制度は戦争未亡人の働く場をと出来たと聞いています。
by クッキー (2020-05-05 09:06) 

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