SSブログ

COVID-19被害の大きさの差異はウイルス特性よりも人為的要素の方が遙かに高い。 [誤った認識を正す]

ドアハンドル.jpg

<スペイン・マドリッドにて>
 スペインの家のドアレバーは千差万別で面白い
。しかし今はドアの把手を触ったら、すぐに手を石鹸で洗い、把手はアルコールなどで消毒をしなければならない時代に突入している。我々人類は今や予想だにしない感染症の時代、パンデミックが頻発する時代に突入したのではなかろうか。

 医学や疫学や遺伝子といった自然科学的論証や研究成果ではなく、人文科学的アプローチにより、日本がなぜこうもこの新型コロナウイルスによる感染者と死者の数が少なかったのかを前号までの論考『この感染症で何故日本では死者が少なかったかの論証として(四部作)』で証明したと自負している。

 しかしブログ記事にしては冗長な論考であったため、この意味が不消化のまま残ってしまった読者もおられるのではないかと危惧しています。日本が元々『非接触社会』でありなおかつ『感染機会が少ない環境にあった』という二つの要因にしても、本当に理解しておられたかといえば不安がない訳ではない。また、新たに分かったことや筆者なりに調べた事柄も付け加えて改めて説明する必要があると判断した。

 そこで、しばらく掲載を休むとは宣言したものの、改めてこのテーマの<まとめ>を記した上で、ブログの記事更新を休みたいと考えた。

 BBC NEWS JAPANの『コロナウイルス』関連記事では、過去様々なレポートが報告されていて興味深い。

 その中で特に興味深かったのは以下の記事だ。

 これは筆者が今まで主張してきた論考を裏付けるもので、筆者の考察したファクターにこの記事自体が完全に内包されている。惜しむらくはこの記事には推論ばかりで結論というものがないことだろう。つまり原因を特定できていないのだ。

 そればかりではない。BBCはまだ報道の正確性を貫いているが。ネットを賑わしている多くの新型コロナウイルスに関する原因についての報告、あるいはSNSなどの記事の殆どは、憶測で書かれていて信用性・信頼性に乏しく読む者に誤った知識を植え付けかねない例えば医療関係者でも医療アナリストでもない異分野の人が、好き勝手に憶測や思いつきで記事を公開しているといった具合だ。

 それだけでなく、SNSなどの常連投稿者の中にいる一部のエセ・インフルエンサーが、権威づけのためにリンクさせている学術論文や臨床報告の殆どは、『エビデンスが確立されていない』と断り書きがされていることだ。つまり『ハッキリとした科学的根拠(エビデンス)が見いだせてはいない』ということだ。それなのにあたかもそれが正解であるかの如く、そうしたエビデンスもない仮説をさも真実であるかの如く記載し、無理やり結論を導きだして、読者を信用させる行為が正しいとは筆者にはとても思えない。というよりこれこそフェイクニュースだろ!

 メディアを叩く前にまずは我が身を振り返るべきだ。

落花.jpg

 これは全般にいえる事だが、コロナウイルスに関しては、医学や臨床学や医療の最前線からの貴重なデータからの傾向であったり分析がある一方で、政治や各国の社会環境民族由来のファクターなどにも言及していて、けっして自然科学的検証一辺倒でないとことは評価できると思っている。

 しかしおしなべて事実に基づいていない不正確な記述であると考えている。

 このウイルスで世界各国の感染状況にかなりの差異が出ているのは、このウイルス性感染症の『特性』によるものではなく、あくまでも『人為的差異』による要素の方が遙かに大きいと知るべきであろう。

 つまり、今話題になっている『ファクターX』で述べられている、民族由来の遺伝子特性の違いや、BCG接種の実施・非実施という要因(変数)がなくはないが、それよりもむしろ人文科学的要素である『人為』の違いによって大きく左右され、それによって各国の現況に大きな差異が生まれている、と考えるのが極めて自然であり妥当ではなかろうか。

 どう考えても各国の感染率や死亡率が異なっているのはこのウイルスの特性によるものではない。一番の要因はその政府の政策や対応の違いによるものである。その次にその国の国民性であったり多民族国家であればそれぞれの民族性やそれぞれの民族の置かれた社会環境であったりする訳だ。

 ちなみに、日本を除いた各国の新型コロナウイルスに因る感染者や死亡者の多くは、低所得者層に集中していることが分かっている。米国において黒人の罹病や死亡率が高いのは人種的要因ではない。貧困ゆえである。

 シンガポールで起きた外国籍出稼ぎ労働者の大量感染は、彼らがおしなべて低所得で劣悪な環境に置かれていたからだ。ハッキリ言えば貧乏人は金持ちよりも命は軽いのである。金の有る無しが命の分岐点になるのは日本以外では常識だ。だから筆者は外国では『医は仁術』ではなく『医は算術』だと過去記事に於いて書いたのだ。

 何度も言う。一人の人間の命は地球より重いなどと思っているのは日本人だけだ。

 政治や貧困問題も含めたそういった諸々がすべて人為によるものである。そしてそれこそが、感染を食い止めるか、食い止められないかを握る鍵となるのだ。

 新型コロナウイルスの特性による小さな差異については自然科学で解明されるであろうが、感染(陽性)率や単位人口10万人当たりの死亡者数の各国の大きな差異は、実は医学的研究によって解明できるものではなくて、政治学や文化人類学の中の民俗学や集団心理学といった、人文科学分野でしか解明できないのではあるまいか。

 感染の度合いや死者数から多くの事実を知るには、ウイルスの病理的特性や変異による感染力の強弱の差異などから推論するよりも、人為的要素の違い、例えばその国の社会構造や慣習や民族性を知る方が早道でしかも確実だと考える。つまり、

 日本と世界『#新コロ感染と死者の過多は人為によって決まる』のである。

 これまで医療的対策だけでなく人為的な対応としても、対応の時期が早いか遅いか、感染防止対策の徹底度合い、医療体制の有無あるいは度合い、為政者の資質あるいは政策の在り方、各国社会制度の在り方、貧富の差と度合い等々、さまざまな論議がされてきたが、そのどれもが決定的な要素とはなり得なかった。

 それはそうだろう。世の中の動向は、医療的対策にしても人為的対応にしても、一つの事柄あるいは事象で事態・現象が決定されるのではなく、様々な要素が複雑に絡み合って、初めて現況が発現されるものだからだ。

 だから日本の様に利益誘導型政治しか能のない宰相ゆえに、著しく統治能力が欠けていていつもの様に判断に逡巡しことごとく時機を逸しても、更に言うならいざという時の決断力がなくとも、それでもどうにかこうにか国民が自己を守るために、自らの意思で動いたことで被害を少なくした例さえある。これも人為的要素の一つだ。

 ある共通した傾向を見いだして、そこから仮説を立てて検証しても、その仮説で論証できない事象は必ずある。つまり例外である。しかしその例外も含めて同じ論考の中で矛盾なく論証・証明されなければ、それはあくまでも仮説の域を出ない。つまりその事象あるいは現象を説明できる結論とはなり得ないのだ。

ピアノの階段.jpg

<チェコ・チェスキー・クルムロフにて>
 食事が終わって観光バスに戻る道すがら、楽器と楽譜の看板があるお店が目につきました。妻がショパンのある楽譜(スコアー)があれば買いたいという
。それで中に入ったらいきなり階段が。どうもお店は二階らしい。鍵盤の絵が並ぶ楽しい階段を登って行った。

 先日ネットである投稿を見た。ストラテジスト(投資等の戦略を練る専門家の意・・・らしい)という肩書きを持つ永江一石氏の、言論プラットフォーム『アゴラ』への投稿文だ。その記事に筆者がリツイートした。

 ネットで持論あるいは自説を披露すれば必ず批判されるのは自明の理だ。ちなみに「批判」とは新明解国語辞典第七版に拠れば、『物事のいい点については正当に評価・顕彰する一方、欠陥だととらえられる面についても徹底的に指摘すること』とある。筆者はいつもこの視点で述べている。

 その筆者の目から見ると、永江氏がこの記事の中で論拠としているBBCニュースの新型ウイルスの免疫、予想上回る人が保持=スウェーデン研究 の中の記載内容と永江氏の持論は矛盾している様に思える。


「今回の研究結果は必ずしも、集団免疫ができていることを示すものではないと、研究に携わったマーカス・バガート助教は言う」

 という記述もさることながら、実のところ永江氏がT細胞(後出)が集団免疫の形成に大きく関わっているという持論(自説)と、大きく反する事実までこのBBC NEWS には記載されている。それがこれだ。

イギリスのフランシス・クリック研究所、キングス・コレッジ・ロンドン、ガイズ・アンド・セント・トマス病院の研究者らは、60人の重症患者でT細胞が急激に減少したとみられることを確認した。
これは、カロリンスカ研究所の研究ではみられなかったことだ。同研究所では、患者の容体が悪いほど、抗体やT細胞は多くなった。
研究者チームは、さらなる研究が必要だとした。


 上記の英国の研究が、無視あるいは記載されていないのは問題である。これでは自説に都合の良いように内容を切り取って『意図的に取捨選択した』といわれても仕方がないであろう。

 因みに永江氏は4つの『集団免疫を獲得した原因(下記1〜4)』を挙げていて、「2」を自説として取り上げ説明している。

1 ウイルスが突然変異して弱毒化した?
2 すでに重症化する要素のある人たちは罹患済みで、残っている自然抗体のある人たちがウイルスを大量に浴びた時にしか感染していないから?
※免疫学の権威、阪大の宮坂先生がFacebookで公開されていた抗体の定義です。要するに全体の6割が感染して免疫を持たないとダメというのは古い考え方3 治療法がある程度確率されてきたから?
4 単に検査件数を増やしたから?
などなど、いろいろな見方ができるわけです。ちなみにわたしは2ではないかと思ってます。


 だがそれは、このウイルス研究の最新情勢や世の中を取り巻く人為的情況をまったく理解していないか、自説の論拠となる事実があるかどうかを調べていないがゆえの拙速な結論と断定せざるを得ない。

 特定の細菌やウイルスを攻撃無力化するT細胞自体が、このウイルス性感染症に関して、スウェーデンの研究と英国(イギリス)の研究とでは、まったく正反対(真逆)の研究成果を発表していることからしてもそれは言えることだ。

 専門外のことに憶測で自説を述べること自体どうこう言う積もりはない。言論は自由だからだ。だが自説を多くの人が閲覧できる媒体に載せるならば、自説と反する事実があると注釈をつけたり、自説はあくまで仮説であって私見だと明記すべきだ。自説の正当性を主張するならば尚更だ。ましてや根拠が脆弱な持論を断定的に結論づけることは、決して正しい行いとは言えない。

 因みに筆者は感染者は増え続けているのに死者が極端に減っている理由(原因)について、永江氏のように『世界が集団免疫を獲得した』などとはちっとも思っていないし、現実にもそうだろう。日本の東京に限定して言っても、抗体検査で僅か0.1%というという抗体獲得率で、(自然免疫+T細胞+B細胞による獲得免疫)で集団免疫が出来たと考える方がはじめからおかしいのだ。

 集団免疫がどんなものかはネット上に流れている情報以上には知り得ないし、そんなものがあるのかどうかの科学的根拠も知らないが、少なくとも今の日本の状況は最大の感染者と死者を出している東京ですら、「集団感染」の定義を幾ら変えたところで、その『状態』や『情況』には達していないし大きく外れているのは明らかだ。

 つまり原因は他にある。

 冒頭に筆者は、日本が元々『非接触社会』でありなおかつ『感染機会が少ない環境にあった』と述べたが、今は後者は当て嵌まらない。なぜなら緊急事態宣言が完全に解除され、人々はそれを待ちかねたかの如く表に出て自由に移動し3密さえ時には忘れれてしまっているからだ。従って今該当するのは日本は元々『非接触社会』であったということだけだ。

 筆者はあくまでも人為的な理由の根幹は、この『非接触社会』だと考えているし、長い間慣れ親しんできた生活習慣であったり社会慣習であったり、公には政治体制の影響も人為的な要素として加えている。

 そして日本で新型コロナウイルスに因る死者が少ない本当の理由は、『穢れを嫌った高齢者が引き籠もり老人と化した』からだと前回の記事で述べた。しかし『穢れ』の概念がない欧米の高齢者でも、それに似た自己防衛本能はある。

 このCOVID−19というコロナウイルス性感染症は、感染しても陽性を示した者の約80%が自覚症状がない無症候性キャリアであり、残り2割が発症して重症化し、そのうちの5%が重篤化するということが分かっている。

 しかも重症化しやすいのは若者よりも、60歳〜80歳の高齢者の方が圧倒的に確率が高く、基礎疾患があれば更にその確率が高まり、重篤化の危険性は更に高まると重症化しやすい高齢者に知れ渡ってしまったのだ。

 そうした情況で、死を恐れずいつもの様に外出するご老人など果たして現実に現れるだろうか? 死ぬ恐れがあると分かっているのにだ。どう考えてもあり得ない。

 世界中のどの国でも、この事実を知った高齢者は外出して無症候性キャリア(主に若者)からCOVID−19(新型コロナウイルス)を知らないうちに感染(うつ)されて、死んでしまうのを恐れたに違いない。そうした世界中の悲惨な映像を、これでもかこれでもかと見せられた高齢者が、好き好んで外出するとしたらそれは歳を取っても愚か者か、認知症が始まっているか、自殺志願者でしかないだろう。

 そしてこれは憶測でも推論でもない。間違いなく事実だ。

 しかしそれに付け加えなければならない事柄が発生した。

 それが上記で挙げた、永江氏の考察の中の可能性の一つである『3.治療法がある程度確立されてきたから?』だ。そして永江氏へのリツイートに、筆者が挙げた追加項目『5』は、先ほどの死を恐れた高齢者が引き籠もり老人と化した』という人為的ファクターXである。しかしこの推論が推論ではないことは明らかだろう。

 これは紛れもない現実であり事実でありこの世の真実だ。

 では最後に、『治療法がある程度確立できたから』を論証しよう。

 何度も言うが、集団免疫の定義を変えようが変えまいが今世界中でCOVID−19による死者が激減しているのは集団免疫が形成されたからではない。断じてだ。

 症状の軽度・中度、重症あるいは重篤状態という全フェーズに渡って治療法のエビデンスが確立された訳ではないが、重症化あるいは重篤化を防ぐ特定の治療法が、ある程度浸透して確立されたと取るべき段階にあるからだ。

 重篤化する新型コロナウイルス患者は、このウイルスに因って『急性呼吸促迫症候群(ARDS)』を引き起こすのと同時に、リンパ球の70〜80%を占めるといわれているT細胞をことごとく破壊され、そのことによって細菌やウイルスといった外敵から身体を守る信号であるサイトインの誤動作となってサイトカインストームを引き起こすことが各国の研究結果から分かっている。

 ARDSとは、何らかの原因(この場合は新型コロナウイルス)により、肺胞腔内に血液の成分が浸透出潤して、肺水腫となって酸素を血液内に送り込むことが出来なくなって、呼吸不全を起こす重篤症状のことをいう。

 それだけでなくサイトカインストームが引き起こされることに因って、微細血管内に『播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群(DIC)』が発生して血管内壁がダメージを受け、傷ついて小さな血栓が大量に発生するのと同時にそれがやがて数カ所に集まって、体中のあちこちの太い血管の内膜に無視できない大きさの血栓の塊となって凝固し、遂には血管を塞ぎ血流を止めてしまうことが原因で死に至ることが分かってきた。

 コロナウイルスによるARDSの発生と、暴走した免疫システムによって体中の血管に多発的に発生するDICよる血栓の大量発生が、重篤化した患者を死に至らしめるのである。だからARDSの症状が現れる前に、早期にサイトカインストームによるDICを抑えれば、重篤患者を死の淵から引き上げ助けられることが分かってきた。それは同時に致死率が著しく改善されることでもある。

 新型コロナウイルスによる死因の殆どは、ARDSによる呼吸停止か、このDICの症状が顕著に表れたことによる多臓器不全が原因だ。殆どというより100%と言い換えてもいい。このDICによって肺だけでなく気管支や腎臓などのあらゆる臓器と体中の血管の内膜に、大小の血栓が同時多発的に夥しく発生して、それが原因で呼吸困難に陥ったり、多臓器不全を起こすと同時に心筋梗塞や脳梗塞を併発して患者を死に至らしめるのだ。

 だから前述の永江氏の主張する『自然免疫+B細胞+T細胞による集団免疫説』は成立しないのである。

 スウェーデンのカロリンスカ研究所の研究で、陽性と判定された人数の2倍の人々に、感染した細胞を特定して破壊する特異なT細胞が見つかったとしているが、これはあくまで『生きている人々に対して行った』研究であって、『重篤化した患者や死亡した患者の死因』には、イギリスの例を見るまでもなく、まったく当て嵌まらないことに記事にする前に気づくべきであった。

 重篤化した患者は新型コロナウイルスによってT細胞が破壊されているから、そもそも抗体などできようもないし、そうなれば死に至るプロセスしか残されていないから、予後にT細胞が増えていたなどということはあり得ないのだ。

 しかも2倍の特異なT細胞を持っていたからといって、その人が陽性となって重篤化しないという保証はどこにもない。現実にもまだ一度も陽性反応が出ていない者が抗体を持っているからといって感染しないという保証もまったくない。なにしろ一度感染して陰性となった者でも約30%の割合で十分な獲得抗体ができず再感染してしまうことが既に分かっているからだ。

 そんな抗体など現実には屁の役にも立たない。COVID−19は高齢者や基礎疾患のある者にARDSで肺水腫を引き起こし、それと同時にT細胞を破壊してDICを併発し、結果として心筋梗塞や脳梗塞を起こすと同時に、多臓器不全を引き起こして死に至らしめるのが分かっているからだ。

 ハッキリ言おう。つまり永江氏の主張する『自然免疫+B細胞+T細胞による集団免疫説』はあり得ない机上の空論である。

 そうした原因が分かったからこそ世界の医者が、出来るだけ早期にARDSには体外式呼吸補助装置であるECMOを導入するのと同時に抗生物質投与を行い、DICに対しては抗凝固薬投与による血栓予防対策を採っているのが実情だ。

 血栓を予防する抗凝固薬ヘパリンは日本では未承認だが、現場の医師はそれが有効だということを、一般社団法人『日本止栓止血学会』のレポートなどで知っているので躊躇(ためらい)いなく投与している。それと同じことが欧米各国でも新型コロナウイルス医療の最前線では実施・施療されているのである。

 だから劇的に新型コロナウイルスによる死者が減ったのだ。

 それを集団免疫のせいだという科学的かつ実証的根拠があるなら示して欲しい。

 それが重要なファクターの一つとして、世界中で感染者はどんどん増え続けているのに死者が激減していることに繋がっているのだ。

 もちろん世界中で死者が激減した一番の要因は、先ほどのCOVID−19に因る死を恐れた高齢者(あるいは基礎疾患のある者、またはその両方に該当する者)が<引き籠もり老人>と化した』という人為的ファクターXだ。

                      Written by H☆imagineU3

 ところで、筆者の意見が届くかどうかは分かりませんが、西村大臣に提言です。

 新設された新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバー18名の中に、精神医療の専門家や、社会心理学あるいは集団心理学の専門家を入れなかったのは至極残念です。世の中は医学的根拠や経済理念やその動向だけで動いている訳ではありません。新型コロナウイルスによる心的ストレスで病気になる人も出るほどであり、倒産や失業ともなれば自殺者が出る恐れさえあります。

 それらに対応するには、国民(日本人)がこのウイルスに対してどう考え、どう動くのかという分析なしには、今後の予測はつかないでしょう。つまり対策も立てられないことになります。そうした人為による不確定要素に対応するには、精神病理学や社会倫理学や集団心理学、あるいは人間行動科学に精通したメンバーがいなければ覚束ないと思われます。速やかなる善処を要望致します。

 なぜなら、新型コロナウイルスの被害を大きくするのも小さくするのも、病理医学や感染症の専門家や、経済の専門家やマスコミの代表や、知事などの知恵を集結することではなくて、人為による変動を予測し如何に抑えるかが鍵となるからです。

 その事を知っているのと知らないのとでは雲泥の差が出るでしょう。

 預言しておきます!

<2020/07/08 6:25 追記>

 永江一石氏のツイートやリツイートに返信ツイートしました。

 内容は上に書かれたコメント通りです。

 最新の情報リツイートしました。『時事メディカル』の免疫についての記事です。

 これからも新型コロナウイルス関連の重要記事があれば追記していく予定です。

<2020/07/09 16:03 追記>

 日本コロナ研究会さん(@PPS10QBirUgbUiN )から興味深いツイートがありました。日本コロナ研究会は正しい新型コロナウイルスの知識を発信するために立ち上げたアカウントだそうです。今回はメディアなどで論じられている

『軽症』の意味に話されています。


 国立病院機構三重病院の臨床研究部長である谷口清州医師によれば、

 新型コロナウイルス感染症に関して、医学の世界での「軽症」とは「肺炎の症状がなく、呼吸管理・酸素投与の必要がない」という意味であって、「症状が軽い」という意味ではありません。もともと、これら軽症とか重症というのは患者の生命予後(今後生命が維持できるかどうかの予測)または機能予後(病気になった部位の機能が維持できるかどうかの予測)を示す概念です。

 と、仰っています。これは一般の方(医師ではない一般人)が思う軽症とは随分と概念が異なります。つまり現時点で死に至る心配がない場合は『軽症』と診断し、症状がこれ以上悪化すれば死の危険がある場合に『重症』と診断しているのです。そしてこうも仰っています。

 だから、「軽症だから体は辛くない」というのは誤解です。軽症でも熱が39℃まで上がれば体が辛くなるのは当然です。たとえば、インフルエンザにかかると、全身の倦怠感も強く、非常に体が辛くなります。しかし、肺炎を起こしているわけでもなく、数日経てば治りますから「軽症」とされます。医療現場では「(非常に苦しくても)現時点で命に別状はない」という意味で「軽症」という表現が使われています。

 どうです。自分はもし陽性になったとしても、たぶん軽症で済むから大丈夫だと思っている皆さん、認識を改める必要がありそうですね。

 それと新型コロナウイルスはインフルエンザと同じ扱いにすべきだという暴論を吐く方々も自重して頂きたい。現実に例え若い方で軽症だとしても陰性となったらすぐに社会復帰できるとは限らない。

 前々から言われていたけれど、軽症でも重い後遺症が出る場合があると報告されていたし、企業側から出社を拒まれたり、クビになって再就職できなかったりといったことが現実に起きている。

 谷口医師はこういう言葉で締めくくっています。

ただ、コロナの場合は、感染を広めるリスクがあるので、治療とは別に公衆衛生の観点から、隔離するために軽症でも入院することになります。もちろん発症時は軽症でも、その後重症化するリスクもあるので注意が必要です。

 筆者は思うのですが、情況を軽視して被害を大きくするよりも、多少オーバーでも問題視して警鐘を鳴らした方が被害は格段に少なくて済みます。その意味で、例の8割オジサンで有名になった、厚労省のクラスター対策班の西浦教授を非難したり揶揄する声が大きいですが、筆者は経済的にダメージがあったのを差し引いてもおつりが来るくらい、感染のこれ以上の拡大を防ぐという意味では功績大だと思っているくらいです。

 あの時このままの推移を辿れば42万人死ぬ恐れがあると発表しなければ、今の情況はたぶん欧米と同じ状況になっていたでしょう。

 つまり日本のあらゆる感染防止策の中で、一番感染抑止に効果があったのは『8割オジサン説』だったと言うことに異論は挟めない。たとえそれがどんなにサバを読み過ぎた不正確なものであったとしてもね。そしてそれを信じて頑なに外出を控え、3密や手洗いうがい、マスク着用を心掛けた国民の判断はけして間違っていない。

 むしろ責められなければならないのは安倍政権です。政策を決定し方針や宣言を発令するのは政権の専権事項であり権限です。それを習近平国賓来日やオリパラ2020開催の延期の有無などで判断を誤り後手後手に回るだけでなく、うやむやにして西浦教授の暴走や、専門家会議に責任を押しつけたのは政権与党の責任なのです。

 ゆえに真に反省しなければならないのは安倍自公政権と日本政府です。

<2020/07/10 11:45 緊急追記>

 筆者が今まで主張してきた、『高齢者は(穢れを恐れて)今も自粛を続けている』という説が、以下のシミュレーションでも証明されつつあります。

 これは7月から8月31日までの感染者数と死者数を予測したシュミレーションですが、その特徴は、シュミレーションのグラフを60歳未満と60歳以上の2つに分けたことです。そこから分かったのは、高齢者は今も外に出歩いていないという事実と、このまま感染が広がれば、高齢者の中から(例え自粛していたとしても)更に犠牲者が増えるだろうということだった。


 まだ証明された訳ではないが当たっていると思う。

☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆

 <2020/07/07 17:30 追記>

 頭痛がして熱っぽく発汗もあって測ってみたら再び体温上昇中。ヤバイかも!

ちょっとヤバイかも!.jpg

 あの〜、、、注文していた安曇野の大玉ブルーベリー10kg今日届きました!

大粒ブルーベリー10kg届きました!.jpgしかもこんなに大きい!.jpg

 凄いでしょ!!! 2kgはジャムにして、残り8kgは冷凍にして毎朝プレーンヨーグルトにトッピングして生食の予定です。直径2cm近いものまであります。デカいでしょう♡

<2020/07/08 18:25 追記>

 ブルーベリージャム作りました。ブルーベリー2500g(目見当というか適当)、三温糖800g、レモン果汁1/2個、ゼラチン4袋(目見当:ゆるく固まる程度)

ジャム作り.jpg

 ジャム作りはいつも私の担当。作って一度も文句を言われたことはない。

 甘すぎず適度な酸味があり、粒々感もブルーベリーの風味も残っていて美味しいと毎年絶賛を頂いております。瓶詰めではなく大型タッパーウェアに入れて半年は保ちます。

ジャム作り2.jpgジャム作り3.jpg

 後はタッパーに入れる前に上のアクを取って保存です。

 でも、このアクがまた・・・おいしいんだよねぇ〜〜〜(^_^)

<2020/07/10 9:15 追記>

 アイコンにもなっている「ブラちゃん」と春先最後に行った安曇野。その年2016年の6月下旬に一人で同じ安曇野に行って恒例のブルーベリー狩り・・・ではなく収穫作業で採ったブルーベリー、何と「23kg」

これでブルーベリー23kg.jpg

 翌々日帰宅して朝食べたのはどんぶり一杯のブルーベリー。

ブルーベリーどんぶり一杯.jpg

 名づけて『最初で最後のブルーベリー丼』

 10kgで凄いと言われましたが、行けば20kg超えは当たり前。でもこの時はブラちゃんの体調が思わしくなく(この年の11月に多発性悪性リンパ腫で13歳11ヶ月で一生を終えた)、妻一人を看病のため家に残し一人で安曇野へ。炎天下四時間かけて摘みました。そのせいで熱中症気味になって、ひどい日焼けに苦しむというおまけ付き。

 だからいつも筆者の食べるブルーベリーには、少しだけ悲喜こもごもの味がする。

<2020/07/13 14:37 追記>

(曲がった事が嫌いなもので)ちょっと気になった事があったので、しばらく書かないという宣言を撤回して後2回ほど記事を書く予定。

 次回の更新日時は7月14日午前00時00分。


nice!(239)  コメント(32) 
共通テーマ:

nice! 239

コメント 32

U3

 しかし毎回思うのでありますが、何でこうも日本の政府や自治体は学習効果がないのでしょうか。特別養護老人ホームって災害に遭いやすい所にあって、毎年梅雨末期の線上降雨帯の豪雨で、高齢のお年寄りが大勢亡くなっているのですよ。
 それ何また同じ轍を踏んでいる。厚生労働省は、国土交通省となぜハザードマップ等を見て意見交換をしないのでしょう。縦割り組織だから?
 だとしたらこれは天災ではなく人災の側面の方が大きい気がする。どうして何十人も人が死ななければならない訳!
by U3 (2020-07-07 21:57) 

kuwachan

ドアノッカー、ファティマの手ですね^^
by kuwachan (2020-07-07 23:55) 

Baldhead1010

手指消毒をシュシショウドクと言うモノだから、最初は、え!種子を消毒してどうするのよ!と思いましたよ。
ちゃんと、てゆび消毒とそのまま言ってくれないと^^
by Baldhead1010 (2020-07-08 04:56) 

U3

kuwachanさん おはようございます。
スペインではこの把手多いですよね。
by U3 (2020-07-08 06:30) 

U3

Baldhead1010さん おはようございます。
確かに!
学術用語じゃないんだから、誰でも分かる様な話し言葉でお願いしたいです♡
2020/07/08 6:33 気象庁が岐阜県に特別大雨警報レベル5が出ました。被害が最小限になる様、遠い千葉から祈るしかありません。
by U3 (2020-07-08 06:34) 

ニッキー

大きくてツヤツヤしててとても美味しそうなブルーベリーですね( ^ω^ )
生食、しっかりとベリーの味がしそう^^
by ニッキー (2020-07-08 08:24) 

旅爺さん

確かに世界的に見て日本のコロナ感染者は少ないですね。
でも少ないなりに感染したらと思うと怖いです。
by 旅爺さん (2020-07-08 09:03) 

uchin

こんにちは
変わったドアーレバーですね。
引くのか押すのか回すのかわかりません。
私の方も夜明け前にすごい雨でした。幸い被害はほとんど無かったです。
by uchin (2020-07-08 15:56) 

Take-Zee

こんにちは!
37.5℃を超えると横須賀の病院は検査されます!
どうぞ、お気をつけくださいね!
by Take-Zee (2020-07-08 16:16) 

やおかずみ

ご訪問・コメントありがとうございます。
by やおかずみ (2020-07-08 16:59) 

U3

ニッキーさん こんばんは。
生食は酸味と甘みのバランス絶妙です。
ジャム早速作っちゃいました( ̄∇ ̄)
by U3 (2020-07-08 18:33) 

U3

旅爺さん こんばんは。
世界中で私も含めたお年寄りは恐れていますよ。きっと。
by U3 (2020-07-08 18:34) 

U3

uchinさん こんばんは。
kuwachanさんのお話に拠ればドアノッカーらしいです。
下部がコツコツと音を出す部分だと思います。
by U3 (2020-07-08 18:35) 

U3

Take-Zeeさん こんばんは。
 5月に散々検査して問題なしだったし、かぜの症状もなくずっとこの体温ではないのでしばらく様子見です。
 大分この不安定な体調に馴れました。
by U3 (2020-07-08 18:40) 

U3

やおかずみさん こんばんは。
こちらこそ。
by U3 (2020-07-08 18:41) 

八犬伝

本当ですね
特別養護老人ホーム、必ずと言っていいほど災害がおこると
死傷者が出てしまいますね。
規制して安全性を確保しなければ、本当はいけないのでしょうね。
by 八犬伝 (2020-07-08 21:51) 

SORI

U3さん おはようございます。
10kgのブルーベリーはほんと凄いです。つい、値段はいくらなのだろう。高そうとつい思ってしまいました。
今は切らしていますが、ブルーベリージャムは大好きなのでよく買います。そのジャムを3kg以上も作ってしまうとは羨ましいです。
by SORI (2020-07-09 06:09) 

U3

八犬伝さん おはようございます。
日本の行政の悪いところは縦割り組織で横方向の繋がりがあまりないということでしょう。
by U3 (2020-07-09 06:25) 

U3

SORIさん おはようございます。
眼に良いので食べることにしているんです。
アントシアニンは本当に視力回復に効きます。
5年前は裸眼で右0.4、左0.7だったのが、今は左右とも1.5で乱視も殆どありません。
by U3 (2020-07-09 06:32) 

tarou

U3さん お早うございます
霊山寺にコメントを有難うございました。
アントシアニン、目には良いようですね、
薬も有りますが、食事から取るのが一番です(^^)v

by tarou (2020-07-09 07:49) 

U3

tarouさん おはようございます。
疲れ目には特に効きますね。夕方になっても目がショボショボしたり、かすんだりすることが、顕著になくなることを実感できます。
まあ一度に片手掌ぐらいの量を食べないと効果を実感できないけど(^_^;)
by U3 (2020-07-09 11:40) 

U3

 このブルーベリージャムは、水は一切加えていないので濃厚なお味です。しかもシャキッとした感じ!
 通常お店で売っているのは「生食用」と「ジャム用」ですが、「生食用」をジャムにした方が圧倒的においしいです。
 通常お店で売られている「生食用」のブルーベリーは完熟直前のものが多く、それ故に独特の酸味が残っていて、しかも甘みも十分あるから余計においしいのです。
 しかし完熟して時間が経てば経つほど酸味もそして甘みさえも次第に失われます。試しに「ジャム用」のブルーベリーを生食してみると分かります。独特の酸味はまったくなく、時には甘みさえ失われています。時季外れの冷凍ブルーベリーなど確かに安いですが味はまったくありません。だからそんなブルーベリーでジャムを作れば、無理やり砂糖を加えてレモン汁を大量に入れるしかなくなってしまうのです。
 私は今回ジャムを作る時、完熟しているものは全て取り除いて、妻と二人でその日のうちに生食してしまいました。
 お陰でとてもおいしいジャムが出来上がりました。写真は撮っていないのでお見せできませんが、手作りスコーンにトッピングしたブルーベリージャム秀逸でした!
by U3 (2020-07-09 14:00) 

raomelon

コメントありがとうございました。
安曇野の大玉ブルーベリー10kg羨ましいです。
生のブルーベリー美味しいですね。
手作りジャムも素晴らしい!美味しそうです。
by raomelon (2020-07-09 20:11) 

青い森のヨッチン

ジャムを作っているときの鍋から出る甘い香りはいいですよね
昔取引先の隣に小さなジャム工場があって一年中甘い香りが漂っていました。
by 青い森のヨッチン (2020-07-10 07:07) 

U3

raomelonさん こんにちは。
今朝の食後のデザートは、義姉から頂いたスイカと、バナナと生食ブルーベリー15粒にプレーンヨーグルトをかけた上に、このブルーベリージャムを載せて頂きました。本当は黒蜜をいつもはかけるのですが、私が「これじゃブルーベリーダブルじゃん」と言ったのですが、うちの奥様がどうしてもジャムで食べてみたいと言い張るので、、、おいしかった!!!
by U3 (2020-07-10 12:00) 

U3

 青い森のヨッチンさん こんにちは。
 臭いには敏感ですが、余り砂糖を入れていないので余り甘い香りはしませんでした。でも食べてみれば程よい甘みがいいですよ。
 約1kgをタッパーに入れて、残りはジプロックに入れて冷凍にしました。
by U3 (2020-07-10 12:04) 

werewolf

ブルーベリーめちゃめちゃ美味しそうですね!
手作りジャムとは何とも贅沢。
パンにどっさりのせて食べたいですね(^.^)
by werewolf (2020-07-10 23:08) 

tarou

U3さん お早うございます。
興福寺にコメントを有難うございます、
長崎らしい、お寺さんに巡り会いました。
by tarou (2020-07-12 07:27) 

U3

werewolfさん こんにちは。
どっさり載せて食べました。
by U3 (2020-07-12 14:12) 

U3

tarouさん こんにちは。
唐寺様式のお寺はまるで中国にいる様な錯覚を覚えますね。
by U3 (2020-07-12 14:13) 

tarou

U3さん こんにちは
崇福寺にコメントを有難うございました。
竜宮城の入口ような門や国宝の軒裏が複雑な
組み方をした、第一峰門が印象的でした。

by tarou (2020-07-13 10:52) 

U3

tarouさん こんにちは。
寺社建築には興味があるのですが遠くて今はとても行けません。
by U3 (2020-07-13 14:42) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。