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何でもかんでも法制化すれば良いというものではない! [正論!]

0006.jpg0007.jpg0008.jpg<スカイ島のシンボル、オールドマン・オブ・ストー。荒涼とした大地にこの巨岩が屹立している光景は見る者を圧倒する>


 気になる記事を見つけた。↑

 何だか日に日に日本の社会全体が、あらぬ方向に向かって進んでいる気がしてならない。何か事が起こる度に、それを口実にして法律を厳罰化するような社会が、健全な社会だとは筆者にはまったく以て思えないのだ。

 本当に日本の社会は正しい方向に向かっているのだろうか。このところの世相を見るにつけ、甚だ疑問に思わざるを得ない。なんだか「コセコセ」、「ギスギス」、「ムカムカ」などという、負の感情が聞こえてきそうだ。

 本来であれば、『新型コロナウイルスと衆愚政治との関連性についての一考察シリーズ』の更新が先なのだが、上記の記事をネットで見つけて、ちょっと今の日本おかしくはないかと思ったので、その思いをブログに綴ってみることにした。


 何でもかんでも法制化すれば良いというものではない。

 この法制化の危険性を分かって貰いたいと思い、記事にすることにした。

 確かに『テラハ事件』で娘さんの命を奪われた遺族の気持ちを思えば分からないでもないが、その思いを十分な議論もなしに拙速に法制化するとなると話は別だ。感情から出た思いは、一度熱を冷まして理性化し、すっかり頭の中から余計な熱が去ってから、再度冷静に考えてみるべきものなのだ。

 このネット中傷対策法案は、来月中旬には法相の諮問機関である「法制審議会」を開いて諮問に付されるらしい。それが済めば次回の国会会期中に法案が提出される。その時もし自民党が今のように圧倒的多数を保持していれば、この法律が可決される可能性は高い。

 筆者は何も、ネットでの侮辱とか名誉毀損を罰する法律そのものが悪いと言っている訳ではない。ネットでなくても他人を侮辱したり名誉を毀損することが許されて良いものではないからだ。

 筆者が危惧しているのは、自民党率いる日本政府が、一人の人間がネットでの心ない誹謗中傷で自殺に追い込まれたことを憤る世論を悪用して、どさくさに紛れて適用範囲を広げて(拡大解釈して)、言論の自由や、健全な批判精神までをも押さえ込もうという意図が、見え隠れしているように思えてならないからだ。

 この風潮こそが、まさにこのところの自民党お得意の『ポピュリズム政治』そのものなのである。日本丸危うし!

 記事では概略の説明があるだけで、具体的にはどんな草案なのか知る由もないが、安倍前政権以来、どさくさに紛れて自民党が圧倒的多数も以て、十分な審議も尽くさず数の論理で押し切って、半ば強引に成立させた悪法は枚挙に暇がない。

 だからこの法制化も危惧している訳だ。

 そうした法律で、いつの間にか真綿で首を絞められていることに、我々国民は早急(さっきゅう)に気づくべきであろう。

 そのこともあるが、実は今の法務省にはもう一つ大きな問題があると考えている。

 それは、現在の法相が菅政権の組閣人事で返り咲いた、上川陽子議員であるということだ。この方は戦後日本の歴代法相の中で、一番多くの死刑執行命令を出した法務大臣である。

 この上川法相は3年前の7月、旧オウム真理教の死刑囚13人に死刑執行命令を発して二日後の夜、その死刑執行前日であると同時に、近畿・四国・北陸地方などで、まさに記録的な大雨によって未曾有の大水害が起き始めていた夜に、(内閣が大規模自然災害対策本部を招集するどころか)、自民党若手中堅国会議員の懇親飲み会である『赤坂自民亭』を開催し、安倍晋三総理大臣【当時】を迎えて日本酒を飲み交わした中心人物の一人である・・・というのは知る人ぞ知る事実だ。

 この『赤坂自民亭』の女将こそ何を隠そう、上川陽子法務大臣その人だ。そして死刑執行前夜に、(死刑執行の祝杯気取りであったのかどうかは識らないが)乾杯の音頭を取ったのもこの上川女将だったのである。

 聞くところによると、この赤坂自民亭は上川法相の慰労も兼ねていたと言うのだから、恐らくは旧オウム真理教の死刑執行命令を発したことへの労いであったと取るのが妥当であろう。

 幾ら死刑囚とはいえ、旧オウム真理教の死刑囚13人に死刑執行命令を前々日に出して、しかも翌日に死刑執行が控えた夜に、飲み会で乾杯の音頭を取り、おだを挙げるその神経は、筆者には到底理解しかねる。

 どんな理由があろうと、自分の判断によって人一人が死ぬというだけでも厳粛な気持ちになると思うのだが、13名も一気に死刑執行命令を出してのこの神経を、図太いと思うか、無神経と思うか、冷酷と思うかは人それぞれだが、何れにしても、まともな神経でないのは明らかだ。

 因みにその時の出席者の中には、本来であれば大規模災害発生時に、各大臣に緊急招集を掛けるべき筈の西村康稔官房副長官【当時】や、災害復旧で陣頭指揮に立つべき小野寺五典防衛相【当時】、そして今回総裁選に出馬表明した、岸田文雄政調会長【当時】の姿もあった。

 そんな過去の行状を見るにつけ、9月に告示される自民党総裁選で、菅義偉現総理が総裁続投になろうが、岸田文雄氏になろうが、自民党の旧態依然とした危機管理能力の欠如が、突如良くなることなどあり得ないと筆者が思うのは、過去にこのような自民党の危機管理能力の欠如を露呈するような出来事が実際にあったからだ。

 だからこそ西村康稔氏が、新型コロナウイルス担当大臣に抜擢された時は、心底驚いたものだ。

「こんな危機管理能力が欠如した人物が何故に!」

 本当に自民党は、子飼いとか前任者の人脈を受け継ぐといった情実で人事を決めるような、テキトー&サイテーな政党なのだと思います!

 だから新型コロナウイルス対策だって、まともな対策になるはずもない。




 今にして思えば、東日本大震災時の旧民主党の方がどれだけまともで立派だったことか。少なくとも、危機管理能力からすれば、安倍晋三前総理が選挙の度に得意になって使っていたフレーズ、「あの悪夢のような民主党時代」という揶揄は、今の自民党の新型コロナウイルス対策からすれば、まったく的を射ていなかったことだけは確かだろう。

 何しろ安倍晋三という御仁は、大災害が起こって既に死者が出ているにも拘わらず、我関せずで酒盛りをしていた張本人なのだから。しかも未曾有の大災害が発生しているて、一刻も早く緊急災害対策本部を立ち上げなければならないというのに、(二日酔いかどうかは知らないが)、その後丸1日近く所在不明で、連絡がつかなかったというオマケというかオチまで付いている。

 その結果、最初の気象庁の災害喚起から60時間に以上経って災害対策本部が設置される始末だった。そこでもまた事実を覆い隠すように、わざとらしい国民受けするメッセージを発出していたのは記憶に新しい。この事実からすると虚偽答弁は当時からお手の物だった訳だ。

 本当に本当に嘘に塗れて、なおかつ欺瞞に満ちた政党だ。

 という訳で、筆者がこの法改正を殊の外警戒するのは、上川陽子大臣率いる法務省がこの機に乗じて、「正当な理由に基づく言論の自由」までをも、押さえ込み弾圧しようとしている様に思えてならないからだ。

 少なくとも、『適用範囲と処罰の対象を限定』する必要はあると思われる。そうしないと国民の権利はかなり制約・制限されることになりかねない!

 それこそ、SNSやblogでお上(政権与党)を批判したら、即逮捕なんてことになりかねない。

 それだけでなく、新型コロナウイルス禍での、第1回目の緊急事態宣言時のような、『自粛警察』や『ネット密告屋』みたいなことが横行することも考えられ、法制化することによって、却ってネット社会の健全性が著しく損なわれる恐れがないとは、とても言えないだろう。

 前出の『『適用範囲と処罰の対象を限定』するとは、個人と個人の関係性のみに措いて、この法令が適用されるというような内容にすべきだということだ。

 侮辱罪と名誉毀損罪については、その他にも個人対法人、あるいは、団体などにも適用されるべきかも知れないが、個人 対 政党、あるいは、個人 対 政府または、個人 対 官庁などには適用されるべきではないと考える。

 なぜなら、そうでなければ、個人の力では巨悪に立ち向かえなくなる恐れが大だからだ。

 これは杞憂ではない。現実にも大いにあり得ることだと思っている。

 だから悪法を許してはならない。

『悪貨は良貨を駆逐する』と言う。人の心の奥底にある悪意もまた同じだ。

『感情を優先させれば、正義はいつしか駆逐される』ということは、忘れないで欲しい。

 政権与党はそこにつけ込んで、国民一人一人の自由を知らぬ間に奪うのだ。

 ところで、菅義偉総理は、二階幹事長と謀って(「図る」ではない!('-'*))政権の人事刷新をするようだ。衆院選も10月17日で調整中という。


 それからすると、相も変わらず自民党政権は国民を愚弄し続ける気らしい。そんな小手先の中身もないメンバーの刷新で一体自民党の何が変わるというのだろう?

 筆者は思うのだが、菅義偉現総理が続投しようが、岸田文雄元政調会長が新総裁になろうが、はたまた石破茂氏が白紙撤回して総裁選に出馬しようが、老害重鎮とか総理大臣経験者が自民党の実権を握っているようであれば、それこそ何一つ変わらないと確信している。

 それに世界のリーダーは今や40代が主流だよ!

 それからすれば、形ばかりの人事刷新を謀って閣僚メンバーを幾ら変えたところで、その自民党の本質が変わらない以上、何一つ問題は解決しないのは明々白々だ。

 だから、、、

 自民党が変わるには、一度政権の座から自らの意志で降りるしかない。それが駄目なら、来る選挙で国民の過半の力で、力業で引き摺り降ろすしかないだろう。

 そしてそれこそが、日本再生の道である。

 今の日本は民主主義国家ではない。

 一党独裁、あるいは圧倒的多数を背景とした専制政治による、非民主主義国家であり、それは取りも直さず第1党主権主義国家である。つまり冒頭の一党独裁だ。中国共産党をこれで批判できるか!

 反論があるならいつでも受けて立つ!!! 

♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡☆♡

 次回は『新型コロナウイルスと衆愚政治との関連性についての一考察シリーズ』に戻ります。目下執筆に取り掛かったばかりで、更新日は未だ明らかではありません。ライフワークもあるしね! ゴメン♡


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コメント 11

JUNKO

荒涼とした大地の光景に惹かれるものがあります。
by JUNKO (2021-08-31 19:55) 

八犬伝

仰る通り
自民党に、何かを望んでも意味がない
政権の座を引きずりおろすことしかない。
by 八犬伝 (2021-08-31 20:14) 

U3

☆JUNKOさんへ
 ええ、原生の荒野のただ中にいるって感じです。
by U3 (2021-09-01 06:53) 

U3

☆八犬伝さんへ
 確かにそうなんですが、自民党への支持率はそう落ちていないんですよね、内閣支持率が落ちているだけ。
 菅義偉総理大臣はそれを意識して、人事を刷新して総裁選よりも先に衆院を解散して衆院選をするかもって話が出てますね。
 まあそうなると、岸田潰しが目的なのは明白なのですが、新型コロナウイルス対応が最優先と言っていたことと矛盾するし、解散の大義名分が立たないと私は思います。
 まあどうなろうが、自民党の議員の頭の中は政局ばかりで、国民不在なのは間違いないようです。
by U3 (2021-09-01 07:03) 

なかちゃん

『すべての責任は私にあります』なんて言葉を吐きつつも、一度も責任を取ったことのないABEの口先政治にたくさんの国民が騙されているんです。
このままでは政治家の言うことはたとえ無責任でも拒絶反応が出なくなってしまいそうですね。
そして、その後に来るかもしれない『いつか来た道』がとても恐ろしいです。




by なかちゃん (2021-09-01 09:10) 

U3

☆なかちゃんへ
 それでも最後まで諦めないでね♡
 というより一度そうなってみればいいと私は思っています。そしてとことん落ちるところまで一旦は落ちないと、日本人という愚かな民族は自分の置かれている状況も、自分たちの選択が間違っていたことも分からないのだと思います。
 私は選挙の度に、安倍自民党政治を支持すれば、こうなることを訴えて来ましたが、大方のブロガーは耳も傾けてはくれなかったという印象があります。
 とにかく有権者が有形無形での何らかの見返りを期待して候補者に投票するという今の日本の政治形態そのものを打ち砕かないと、何一つこの世の中は変わらない気がします。
by U3 (2021-09-01 09:50) 

YAP

どういう選択をするのであれ、選挙には行かないと。
権利を行使しない人は文句を言う資格はありません。
ネットの中傷対策は、何かしら必要だとは思います。
今は無法状態ですから。
by YAP (2021-09-02 08:17) 

U3

☆YAPさんへ
 でも選挙権を行使したかどうかは、結局のところ本人以外には分からないから、さも自分が正義や正論を代弁しているような論調の人もそこかしこに見受けられます。
 それと、ネット中傷の中心は、どうも中高年の人達らしいです。つまり表では良識とか分別を求められる人達が、ネットでは無法者と化している訳です。
 だとしたら今一番モラル教育が必要なのは日本の中高年です。つまり働き盛りが一番分かっていない訳です(^0^))☆爆笑☆((^Q^)v
by U3 (2021-09-02 15:28) 

旅爺さん

近年は交通事故やスマホ悪用などいろんな事で厳罰化が
進んでるが、現行法に抜け道がある甘さのせいなのでは?。

by 旅爺さん (2021-09-02 16:45) 

U3

☆旅爺さんへ
 そうかもしれません。でも一番の要因は日本人が恥を恥とも思わなくなったということなのだと思います。他人を辱めたり騙したり、いじめることで憂さを晴らすなんて、まともな人間のすることじゃありません。
by U3 (2021-09-02 19:26) 

Enrique

これだけ明確な主張にも拘らず,主旨を全く理解しない人もいるものですね。悪意ではないでしょうが,それが悪意にやられてしまうわけですが。
by Enrique (2021-09-04 03:26) 

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