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悪夢そのものの自公政権をそのままにして措いて良いのか? [正論!]

ご近所の三番瀬海苔業者のお店.jpg

<私め、東京湾三番瀬の海苔と言えばJR船橋駅北口の市場通りにある『森傳』オンリーで、この業者から海苔を買ったことはありません。然るに、ご近所の誼(よしみ)と、社名のデザインが気に入ったので、敢えて写真を掲載しました。因(ちな)みに手前の白チャリは私の最新の愛車です。ところでもう一つの愛車は、この7月末でCROWN HYBRID 3.5L から、12年ぶりにYARIS CROSS HYBRID Z 1.5L 2WDに代替わりしました>

 結構長い記事となります。宜しければノンフィクション短編小説か、ちょっとしたドキュメンタリー小説だと思って読んで下さい。そう思うと結構面白い読み物になると筆者は確信しています。

 ・・・・・

 これはたとえ話だ。

 街灯もあり、駅へ向かうのにも便利な緑多いその小径は、朝晩と昼前後は案外と人通りが多い。大規模な新興住宅地から駅前に出るのにショートカットになるし、車は通らず舗道(ペーブメント)として整備もされていたからとても利便性が高いのだ。

 だが盛夏を迎えた7月半ば、安心して通れる筈のその小径に異変が起こった。

 そのペーブメントの途中にある樹木に覆われた廃屋の前を、朝の通勤で駅に急いでいた女性が通過しかけた時、突如複数のオオスズメバチに襲われたのだ。

 たまたまそこを通りかかってそれを目撃した男性が、その女性への攻撃を防ごうと、果敢に持っていた鞄で蜂を追い払おうとしたところ、今度はその女性ではなく、自身が複数のオオスズメバチに襲われた。

 女性は背中に焼き付くような強烈な痛みを感じたが、幸い一カ所刺されただけで、しかも何故か軽症で済んだ。だが助けに入った男性は背中数カ所と後頭部も二カ所刺されてその場に倒れ込んだ。しかも悪いことに蜂に刺されたのは二度目だったために、アナフィラキシーショックを起こしてしまったのだった。

 その直後に通りかかって119番通報をした若い男性は、倒れている男性を介抱しようと屈み込んだ。見れば体が小刻みに震えている。しかも熱いと言ったにも関わらず、すぐその後で急に悪寒がすると言いだした。そう訴えたあとの男性の顔に精彩はなく、唇は紫色で舌の根があっていないように思われた。

 去年まで飼っていた愛犬の最期が脳裏に浮かんだ。直感的にこれは危ないと思ったが、介抱しようとした男性には応急処置のしようもなく、上半身を抱きかかえたまま、ただ救急車が来るのを待つしかなかった。蜂に刺された男性はチアノーゼを起こしていた。

 まもなく通報で駆けつけたドクターカーの隊員の処置が迅速だったせいか、点滴を受けた女性はすぐに快方に向かったし、重症にならずに済んだという。チアノーゼを起こしていた男性はより重症であったが、救急隊員と病院での救急医療が適切であったために、二日入院しただけで三日目の午前中に退院することができた。

 何ごとも、初期の段階で適切な処置をすることが、大切だということをこの事実は物語っている。

 後で分かったのだが、どうも女性がつけていた香水にスズメバチが強く反応したらしい。しかし男性の方は、女性を庇った行動がオオスズメバチからは威嚇とも攻撃されたとも捉えられたために、それで執拗に波状攻撃を受けて、女性よりも被害が大きくなったものと思われる。

 そういえば女性が襲われる2分ほど前に、一匹の大きな蜂が周りを何度も行ったり来たり旋回していた。それがいなくなって一安心して、駅に向かって脚を早めたところ、今度は複数で現れて直近を旋回し始めたと思うまもなく、一気に襲われたのだという。

 救急搬送の車中で「死ぬかと思い、とても怖かった」と、その女性は救急隊員に語った。その頃にはあの焼け付くような強烈な痛みと、悪寒で止まらなかった体の震えは収まっていた。何だか急に眠気を感じた。

 それまでバイタルなどを確認していた隊員が、「眠っちゃ駄目ですよ」と、ストレッチャーに横たわる女性に優しく声を掛けた。その間反対側のストレッチャの上でじっとその様子を眺めていた、もう一人の男性の意識はそこで途絶えた。病院の救急医療の主任医師の話では、もう少し対応遅かったら、心不全を起こして危なかったかもしれないとのことであった。

 よく考えてみれば、去年も春先に僅かに被害が発生していたし、その後もやはり盛夏を迎える辺りから秋口まで被害が出ていた事を、人々は今さらのように思い出した。冬も被害が出ていたが、その原因は今以(もっ)て分からない。

 確か去年の被害はキイロスズメバチに因るもので、あの時は新興住宅地に隣接する昔からの農家の軒裏に大きな巣があったのだが、被害が出始めてすぐに、その農家が知り合いの伝手(ツテ)を頼って、専門の業者に頼んで駆除して貰ったと聞き及んでいる。

 しかし今度というか今年は去年とは様子が違う気がした。それに去年はキイロスズメバチだったけど、今年の被害はあのオオスズメバチなのだ。

 これを聞いて思った。人々が慢心し忘れた頃に災厄はやって来る。

 その被害は瞬く間に広がり、スズメバチに刺されたという人が、毎日の様に救急車で遠くの病院に搬送されるようになると、その駆除を町内会では早急(さっきゅう)に検討しなければならなくなった。

 住民になってまだ日が浅いせいか、何故か市役所は動きが遅かった。

 新興住宅地は昨年春に分譲が始まり、今は半数あまりの真新しい住戸が立ち並んでいる。それで住人は一気に多くなった感があるが、市役所は庁舎も古く職員数も少なく思えて、新たな住人の目には頼りなく見えた。現実にも、その規模(住人の数)に見合った組織と、体制ができている様には思えなかった。

 町内会の主だった者を集めた会合では、スズメバチの駆除を専門業者に頼もうという案が大勢(たいせい)を占めた。だが町内会の発起人の一人で、この会合の司会進行役でもある初老の男性が、皆の発言を抑える様に両手を広げて次の言葉を述べると、今まで喧(かまびす)しかった集会所の、手狭でエアコンもない集会室は一気に静まり返った。

「そんな予算が、まだ出来て間もないこの町の一体どこにあるのか?」

 窓を開け放していても実際には暑かった。だが初老の男性のこの一言で、室温がほんの僅かの間ではあったが、3℃は下がった気がした。

 町内会とは名ばかりで、出来て1年半しか経っていないこの大規模新興分譲住宅地では、小さな子どもを抱えた若夫婦世帯も多く、それゆえに地域自治に無関心な者が多かった。

 それに、否(いな)、それだからこそ皆てんでバラバラで全く纏まりもないから、町内会費の徴収さえ儘ならない有りさまで、ここに集まってきた有志の人達も、皆手弁当で集まって来ているのが現実だ。

 だが今回ばかりは若い人もこの会合に参加していた。現実に自分たちの子どもにも被害が及んでいたからだ。つまり初めて自分たちの問題として、若い人たちも捉え始めていた。

 しばらくして、一人の中年の男性が颯爽と手を挙げ、自然発生的に議長と司会進行役を務めていた、先ほどの初老の男性に発言の機会を求めた。

 初老の男性はどうぞと言う様に、発言を求めた中年の男に手を差し伸べ、発言を了承した。

 中年男性は勢い込んでこう言った。

「隣町のホームセンターでスズメバチ駆除スプレーを買って、自分たちで駆除すればいいんじゃないでしょうか。そうしましょうよ!」

 即座に別の老人が反論した。

「一体誰が駆除すんの? それにあの廃屋辺りにスズメバチの巣があるのは間違いないと思うけど、その場所は誰一人特定できていないし、実際、あることすら確認していないでしょ。それに昼間は皆仕事を持ってるから夜間に駆除するしかないけど、そんな暗い中で蜂の巣を探し出して駆除するなんて素人が出来っこないでしょう。一人では出来ないし大勢でも無理でしょ。下手すりゃ死人が出るよ」

「じゃあ市役所に相談してみるか?」

 もう一人の壮年男性が呟くように言った。

 すかさず先ほどの老人が発言した。

「いや、市はスズメバチの駆除の相談になんか乗ってくれないよ。第一市役所と言っても名ばかりで、実質は村役場だからね。職員も足りなければ専門知識もない。実は二週間前に市役所に相談に行ったんです。でも散々たらい回しにされた挙げ句、回答は後日すると言われて帰って来たけど一向に返事がない。それで一週間前に電話を入れたけどそこでも電話をたらい回しにされて、結局結論は出ずじまい。ありゃ駄目だね、自分たちで解決するしか手はないよ」

 そこで皆は再び黙り込んだ。議論は完全に暗礁に乗り上げた格好だ。

 長い沈黙の後、今度は別の壮年の男性が立ち上がり発言を求めた。

「ではここで新たに有志を募って、その人たちで昼間に蜂の巣の在処(ありか)を探して、夜は怖いし危険性も高まるから、昼間にその巣の近くに立って、攻撃して来るスズメバチを駆除スプレーで各個撃退という感じで退治するしかないんじゃないでしょうか。もちろん自作の防護マスクと防護服を着てですよ。テレビで見たことあるけど、ホームセンターにあるもので自作できるみたいです。もしそれで良ければ、私はスプレーやゴム長などの防護服の材料の買い出しも率先してする覚悟だし、駆除を買って出てもいい!」

「簡単ではないようだけど、それしかないか・・・」

 三々五々それを肯定する声が挙がった。

 一人の若者が独り言のように呟(つぶや)いた。呟きなのに案外通る声だ。

「それでオオスズメバチは根絶できるんだろうか? 下手すりゃ有志の中から死人が出るし、たぶん完全駆除なんて女王蜂(大本)を殺さなきゃ意味ないし。それにオレ怖いし・・・やりたくないんだよね」

 みな、再び黙り込んでしまった。

 ・・・さあ、あなたならどうする?

 ちなみに、この話は譬(たと)え話だ。何にたとえたかは言う迄もないだろう。

 ところで、この譬えの答えと現実の解決策を、具体的に記事の終盤に示しています。ですから(長文ですが)最後まで読み進めることをお勧めいたします。

 具体的には、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した後に、同じクリニックで二ヶ月後に、高齢者肺炎球菌ワクチンを接種したエピソード(実話)を記して以降の文章です。

 自分で言うのも何ですが、示唆に富んでいるどころか、現状を明解に解析しており、しかもエビデンスに則った具体的で有益なお話です。

 どこぞの首相の何ら具体性のない対策とかお願いの100倍は(ちょっとオーバーかな)、具体的で有効性の高い対策です。たぶん皆さん眼からウロコが落ちる思いがするでしょう。←これは個人的かつ希望的感想でありんす。

 それでも最後まで読んで頂ければ幸いに存じます。

 クドいようですが何も読後に残らないなんてことは、絶対にないことだけは保証します。一銭も金銭的保証はないけど(*´∀`*)

この先をお読みになりたい方はどうぞ


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