前回の記事の文末にしばらく記事のアップはしないと書いた。だが、自分で自分を縛っても仕方がないと思い直した。前言を撤回する。
- 戒め
先日一ヶ月に一度の散髪に行った。ここはご夫婦ふたりでやっている理容室で、わたしはそれこそ二十年来の常連客?だ。
若い頃は違ったが、今は短髪で後頭部は刈り上げにしている。もう白髪交じりの頭頂部は少し髪の毛が寂しい初老の男である。店の奥さんは「髪の毛ある方ですよ」と云ってくれるが気休めであろう。もっともそんなことを気にするわたしではない。自分の顔には自惚れではなく自信を持っている。否、自信を持つよう常に心掛けているというのが正しい表現か。しかし虚飾や見栄や衒うことは嫌いだから自分を繕うことはない。それは『こころ』も同じである。有りの儘の自分でありたい。
若い頃は違ったが、今は短髪で後頭部は刈り上げにしている。もう白髪交じりの頭頂部は少し髪の毛が寂しい初老の男である。店の奥さんは「髪の毛ある方ですよ」と云ってくれるが気休めであろう。もっともそんなことを気にするわたしではない。自分の顔には自惚れではなく自信を持っている。否、自信を持つよう常に心掛けているというのが正しい表現か。しかし虚飾や見栄や衒うことは嫌いだから自分を繕うことはない。それは『こころ』も同じである。有りの儘の自分でありたい。
前日に予約をしてこの日は奥さんが散髪をしてくれることになっていた。予約は初めてのことだ。
「今日は前回と同じくらい短くなさいますか」
いつもの様にいつもの確認。
「ええお願いします」
そう答えた。この奥さんとはいろいろと話をする。小説の話とか、世の中の話とか、わたくしごととか。まあ旦那さんとも話しはするが小説の話はしない。
この日は最近何があったとか、いつも通りの世間話を一通りしたあと、いつしか政治と行政の話になった。もちろん話題は森友文書改竄問題である。
「妻が議事堂前までデモに行こうかなんて話しててね」
そう話すと店の奥さんはこんな事を云った。
「確かに何かしなくちゃいけないとは思うけれど、テレビでそういうニュースを見ると、デモをする人は大声で喚き立てたり、糾弾したりしてますけど何か違うなと思うんです。結局それで何か変わるかといえば何も変わらない。私とこの人達は何かが違うという感じがするんです。たぶん、テレビを見ている人の過半はこのニュースを見て引くと思うんですよね」
「う〜ん、そうかも知れないね」
「あの。言い方は悪いかも知れませんが、あれって結局自己満足なんじゃないかなと思うんです。自分は今の状況に怒っているんだぞーって大声を上げてるだけ。でもそれで何かが変わる訳じゃない。変えられる訳でもない。だとしたら自己満足で終わっていると云われても仕方ないんじゃないかと思うんです。確かに何かしなくちゃいけないとは思います。現実には仕事を持ってしかもお客さんがいる私達にはあそこに行く時間がない。でももし時間があったとしても、国会議事堂や官邸の前でデモに参加する気にはなれません。何をして良いかも分からないのに偉そうなことを云ってすみません」
わたしには店の奥さんの話を否定することが出来なかった。
「今日は前回と同じくらい短くなさいますか」
いつもの様にいつもの確認。
「ええお願いします」
そう答えた。この奥さんとはいろいろと話をする。小説の話とか、世の中の話とか、わたくしごととか。まあ旦那さんとも話しはするが小説の話はしない。
この日は最近何があったとか、いつも通りの世間話を一通りしたあと、いつしか政治と行政の話になった。もちろん話題は森友文書改竄問題である。
「妻が議事堂前までデモに行こうかなんて話しててね」
そう話すと店の奥さんはこんな事を云った。
「確かに何かしなくちゃいけないとは思うけれど、テレビでそういうニュースを見ると、デモをする人は大声で喚き立てたり、糾弾したりしてますけど何か違うなと思うんです。結局それで何か変わるかといえば何も変わらない。私とこの人達は何かが違うという感じがするんです。たぶん、テレビを見ている人の過半はこのニュースを見て引くと思うんですよね」
「う〜ん、そうかも知れないね」
「あの。言い方は悪いかも知れませんが、あれって結局自己満足なんじゃないかなと思うんです。自分は今の状況に怒っているんだぞーって大声を上げてるだけ。でもそれで何かが変わる訳じゃない。変えられる訳でもない。だとしたら自己満足で終わっていると云われても仕方ないんじゃないかと思うんです。確かに何かしなくちゃいけないとは思います。現実には仕事を持ってしかもお客さんがいる私達にはあそこに行く時間がない。でももし時間があったとしても、国会議事堂や官邸の前でデモに参加する気にはなれません。何をして良いかも分からないのに偉そうなことを云ってすみません」
わたしには店の奥さんの話を否定することが出来なかった。
付和雷同でなんの見識もなく、未来を見通す力もなく、ただ皆と一緒になって騒いでも仕方がない。店の奥さんは本当はそう云いたかったのだろう。実はわたしもそう思っていた。
あの人達はあの人達なりの考えがあってしているのだろう。それをどうこう云う積もりはないが、あの遣り方は私の遣り方ではない。だとしたら、遣ることは遣るけれどもあくまでも自分の遣り方で遣るしかない。ソネブロでも以前そう話した記憶がある。
あの人達はあの人達なりの考えがあってしているのだろう。それをどうこう云う積もりはないが、あの遣り方は私の遣り方ではない。だとしたら、遣ることは遣るけれどもあくまでも自分の遣り方で遣るしかない。ソネブロでも以前そう話した記憶がある。
まあ、どっちもどっち。結局自己満足なんだろうとは思う。だがそれを認識しているか否かでは雲泥の差がある様に思える。つまり自分を知らなければ結果は知れたものと云うことだろう。否、自分を知らずしてどうして大望を果たせるというのだろう。小さな願い然り。
次回から、矢継ぎ早に記事を更新する予定。まだ下書きは一つしかないが、短いものなので書くのに手間は掛からない。読む方も楽であろう。ネタは頭の中に詰まっている。
事後報告になるがブログのデザインを変更した。・・・というより、変更しようと思ったら元のデータを消してしまい元に戻れない。アハ!