何処にでも悪戯書きはあるもので、ここ世界遺産スペイン(Espana)のトレド(Toledo)も例外ではない。書かれている文字は英語だから英語圏の欧米人か濠州・新西蘭人の手になるものだろう。取り様によっては示唆に富んだ内容なので敢えて掲載した。しかし今回も旅行を通して悪戯書きは多かったね。でも日本人や韓国人と中国人は自分の名前を書くとか単純なものが多くて少しも面白くない。そもそも世界遺産に悪戯書きなどするべきではない。それでも捕まるのと重い刑罰を受けるのを覚悟で、敢えてするというのならば、せめてウイットに富んだ悪戯書きをするのが礼儀というものだ。因みにトレドの旧市街全体が歴史的世界遺産だが、この悪戯書きがされたのは、明らかに世界遺産登録以後に設けられた観光客を高台にある旧市街に誘導するエレベーターとエスカレーターを収容するコンクリートと鉄とアルミサッシで構成された建物であり歴史的建造物では断じてない。
外国まで来て、サグラダファミリア教会(Basilica de la Sagrada Familia)の螺旋階段の壁に書いてあった様な「〇〇ちゃん大好き DAI〇KE」はないだろうと思う。日本人の馬鹿丸出しじゃあ頂けない。欧米人の悪戯書きもあったがスペイン語は見掛けなかった。あ、真似しちゃ駄目ですよ。世界遺産なんだから。日本の寺院に敬意を払う様に、外国の教会や歴史的建造物にも敬意を払いましょう。
ところでトレドのこの悪戯書きを日本語風に訳せば、「~in the first place」という構文が理由や論点を列挙する時の、「第一に」とか、「まず」とか、「そもそも」とかいう意味なので、
「もしかしたら神はあんたが好きじゃない。そもそも神はお前を望んでいなかったんだぜ」
と、イラストの雰囲気からすると訳した方が良いかも知れない。という訳で、
夫婦でスペインに個人旅行で三週間弱行って来ました。
我が家の夏の恒例行事です。
ご無沙汰しておりました。
前回も更新が滞り、再び更新が途絶えておりました事を深くお詫び致します。
実を申しますと術後の経過観察を終えたブラウンを、動物病院の医師の許可を得た上でペットホテルに三週間弱預けておりました。今年二月初旬から計画していたスペイン旅行に行く為でした。
入院続きの自分の体調もあり初めは行く事も危ぶまれましたが私自身の病状と体調に関する医師の診断は海外渡航に問題なしとの事でしたので予定通り行く事にしたのです。今年二月時点で既に航空機や鉄道のチケット代金は支払済みであったのと、ブラウンの体調もあるのと同時に妻のスペイン旅行願望は三年越しでしたので、自分の事はさて置いて行く事を決めたのです。昨年の中欧五カ国訪問はツアー旅行でしたが今回は二年振りの個人旅行でした。やはり個人旅行の方が私達夫婦は楽しめますね。妻が英語が堪能なのが強みですし、更に妻はこの日の為に昨年来スペイン語講座に通ってスペイン語会話を習っていた事も数々のトラブルを乗り切るのに役に立ちました。
旅程初日は、エールフランス機で7月28日10:00AMに成田を出発し、同日16:25にパリのシャルル・ド・ゴール空港経由でスペイン・バルセロナ空港に19:35到着というものでしたが、ド・ゴール空港での預け入れ荷物の移動に手間取ったとの理由で実際にバルセロナ空港に着いたのは20:00を少し廻っていたと記憶しています。しかし、その時間でもヨーロッパは夏時間ですから、スペインの場合は22:00頃にならないと暗くならないので安心です。ですがスペインはお互い初めてと云う事もあり地下鉄で市内に向かうのは危険と判断しタクシーで今夜宿泊予定のオスタルに向かいました。タクシードライバーには通りの名前と建物名を云うだけで迷う事なく目的地に到着します。バルセロナに限らずスペインの主だった街は大都会や小さな街を問わず一方通行が当たり前なので初めてならばいきなりレンタカーは止めて置いた方が良いでしょう。しかも左ハンドル右側通行だし事故やトラブルの元を初日から自分に課すのは良策とは思えません。そして、正規のタクシーなら間違いなくメーターに示された料金(空港入場料は加算される)以上請求される事はありません。今回のドライバーさんもとても良い人に当たりました。何より妻がスペイン語で言葉を交わせたのが一番良かったのだと思います。
今回はプレミアム・エコノミーで行きましたが機内食はビジネスクラスやファーストクラス並みとは行かず、特別注文でもしない限りエコノミーと同一メニューです。しかし、エールフランスですから洋食は美味です。和食は妻がチョイスしたのでわたしの知るところではありません(笑)
朝食は共通メニューですから食物アレルギーのある方を除いてメニューは選べません。
パリのド・ゴール空港について入国審査を済ませバルセロナの便を待ちます。
一日目の夕食はまずは生ハムを主にと決めていたのでドングリの実だけを食べて育てられたイベリコ豚の最高級生ハム Jamon de bellota iberico 〈ハモン・デ・ベジョータ・イベリコ〉を頼みました。
これから我が家のWANブラウンの闘病と、自己のポリープ切除なども控えている為、不定期の更新となりますがお許し下さい。そして多分二年前の英国旅行同様半ばも行かずに途中で掲載挫折となる恐れ大です。理由は、一番の大仕事、小説の脱稿が控えているからです。
ではでは皆さまごきげんよう。