何処にでも悪戯書きはあるもので、ここ世界遺産スペイン(Espana)のトレド(Toledo)も例外ではない。書かれている文字は英語だから英語圏の欧米人か濠州・新西蘭人の手になるものだろう。取り様によっては示唆に富んだ内容なので敢えて掲載した。しかし今回も旅行を通して悪戯書きは多かったね。でも日本人や韓国人と中国人は自分の名前を書くとか単純なものが多くて少しも面白くない。そもそも世界遺産に悪戯書きなどするべきではない。それでも捕まるのと重い刑罰を受けるのを覚悟で、敢えてするというのならば、せめてウイットに富んだ悪戯書きをするのが礼儀というものだ。因みにトレドの旧市街全体が歴史的世界遺産だが、この悪戯書きがされたのは、明らかに世界遺産登録以後に設けられた観光客を高台にある旧市街に誘導するエレベーターとエスカレーターを収容するコンクリートと鉄とアルミサッシで構成された建物であり歴史的建造物では断じてない。

 外国まで来て、グラダファミリア教会(Basilica de la Sagrada Familia)の螺旋階段の壁に書いてあった様な「〇〇ちゃん大好き DAI〇KE」はないだろうと思う。日本人の馬鹿丸出しじゃあ頂けない。欧米人の悪戯書きもあったがスペイン語は見掛けなかった。あ、真似しちゃ駄目ですよ。世界遺産なんだから。日本の寺院に敬意を払う様に、外国の教会や歴史的建造物にも敬意を払いましょう。

 ところでトレドのこの悪戯書きを日本語風に訳せば、「~in the first place」という構文が理由や論点を列挙する時の、「第一に」とか、「まず」とか、「そもそも」とかいう意味なので、

「もしかしたら神はあんたが好きじゃない。そもそも神はお前を望んでいなかったんだぜ」

 と、イラストの雰囲気からすると訳した方が良いかも知れない。という訳で、

 夫婦でスペインに個人旅行で三週間弱行って来ました。

 我が家の夏の恒例行事です。