COVID-19 Syndrome Part Ⅱ

『新型コロナウィルス禍』は国難なのだから、今回の安倍政権の小中高同時休校の判断は正しいという論調が出ているようです。

　しかし本当にそうなのだろうか？

　

　これまで安倍政権が表明、もしくは閣議のあとの記者会見で明らかにした新型コロナウィルス対策のすべては、国会の審議を経ずして決定してしまったものばかりだ。国会で臨時立法化するというのなら分かるが、これでは議会制民主主義とは名ばかりで独裁政権と何ら変わりはしない。独善は善に似て非なるもの。むしろ悪行そのものだ。今の自公政権がしているのはそういうことだ。

　臨時立法もせずに閣議決定で、あるいは関係閣僚数人だけで決めてしまう、都道府県を含む地方自治体や企業や、国民への要望という名の、苦難を強いる強制行為は果たして正しいのだろうか。

　はじめからボタンの掛け違いはしていなかっただろうか。イレギュラーな手続でことを安易に進めてはいなかっただろうか。

　２月５日の時点で、ダイヤモンド・プリンセス号の乗員乗客を全員１４日間船内に留め置くという判断は、前日に会食しながら官房長官と厚労相と国交相が集まってたった三人の閣僚だけで決めてしまったものだ。国会で一度もこうした措置を講じるという審議をした事実はない。国会軽視も甚だしい安倍政権らしい姑息なやり方である。

　調べてみれば、安倍総理はその間、会合は十数分でサッサと切り上げて、どこぞの誰かと３時間も４時間も会食を楽しんでいたいたのではないか。小泉進次郎議員に至っては、閣僚であるにも関わらず閣議に出席せず、地元の支持者との新年会に出席していたのは記憶に新しい。

　あのね、閣議も国会の審議も経ずしてこんな事を勝手に決めてしまってよいのだろうか？　安倍政権の今回の各々の判断や指示や要望は、あまりにも恣意的でその場しのぎの対応ばかりだった様に思う。新型コロナウィルスを口実に、（無策ゆえに広がった）感染の不安を煽って、それを政局の道具にしているとしか思えない。

　その間に各地でクラスター感染が起こり、クルーズ船では船内感染が猛威を振るった。その事実を忘れてはならないと思うが、そうした一連の事実（船内二次三次感染の発生とソーニングの不徹底）の責任は未だ安倍総理のみならず安倍政権の誰一人認めていない。喉元過ぎれば熱さ忘れる国民気質は想定済みか、もしくは織り込み済みというのだろうか。

　でもね、世論がそれで良しとするならば亡国は現実のものとなるだろうね。

　こんなその場しのぎの対応を幾らしても、新型コロナウィルスの蔓延は避けられないだろうと思う。先にも述べたように、初めからボタンの掛け違いをしているのだから。

　あのね、根本原因がどこにあるかという議論が未だにないのは、おかしいと思う。これは野党にも責任がある。

　いまの情況は、「政治的判断」という思惑を優先するばかりで、新型コロナウィルスを絶つという、根本原因を無くす努力は些かも為されていないように思う。愚かな為政者を持つと国民の苦労は絶えない。

　今の情況を分かりやすく言うならば、水道の蛇口を目一杯開けておきながら、『バケツから水が溢れてる、どうしよう！』と慌てふためいている様なものだ。

　何を言わんとしているかお分かりだろうか。

　武漢や大邱限定などとせずに、なぜ初めからすべての中国人の入国を全面的に止めなかったのだろうか？　感染爆発している韓国人の入国を止めないのだろうか・・・という疑念が頭から消えないのだ。

　小生はそこが甚だ疑問なのだ。各地のクラスター感染は明らかに中国人旅行客などからもたらされたものだ。北海道の小学生二人の感染は、本来なら冬期は観光客も来ない中富良野町在住の、１０歳の小学生に感染する筈もない。それが感染したのは中国人客が多く押し寄せるスキー場に毎週末に行っていたからに他ならない。

　屋形船感染もバスの運転手や添乗員感染も元々の感染源は中国人旅行客であることは明らかだ。各地で起こっている感染源が不明な陽性罹患者は公共交通機関や人が集中して存在する空間に感染した中国人がいた可能性が極めて高い。なにしろ新型コロナウィルスの震源地は中国なのだ。

　世界最高レベルの生物兵器・感染症研究所があるのは武漢に他ならない。これが何を意味するかお分かりだろうか。

　であるならば、『中国を封ぜずして日本の安全は確保できない』のである。

　原因はハッキリしている。ならば為す事は一つ。完全に遅きに失してはいるが、今から中国や韓国からの入国を、当面の間拒否するのが根本的解決策だ。

　これは人種差別などとはまったく別物の正しい判断だ。

　消費税を１０パーセントに引き上げて景気予測を見誤ったり、Ｆ３５を１４７機も買う約束をして２兆円近い国費を使うよりも、国民の健康と安全を最優先に考えるのが総理大臣の最大の責務であろう。

　ならば、安倍総理はまずは国民の安全第一の方針を掲げるべきだ。外交の安倍なんか誰も評価しちゃいない。もう来日の目はないのだから習近平の機嫌を伺う必要もない。今の遣り方では東京オリンピックは開催できない。

　やる時は果断に決断すべし。

　感染が多発する国の外国人の往来を一時的にでも止めて、

『疑似鎖国政策』を取るべきだ。

　そうでなければ国難どころか亡国への道を歩むことは必定。

　たぶん国民の過半は痛みを伴ってもそれを支持するだろう。