COVID-19 Syndrome Part Ⅷ

　安倍政権も、与野党国会議員も無能・無策で嫌になる。

　そこで小生は今回具体的な解決策を示すこととしよう。とにかく新型コロナウイルスの蔓延を防ぎ、終結宣言を出さないことには、国民生活や日本経済も儘ならず、東京オリ・パラ開催すらおぼつかないのだ。
　ダメなのは政治家だけではない。キャリア官僚も、揃いも揃って保身と策略と嘘と欺瞞と部下へのパワハラと、弱い者苛めだけに妙に長けていて、国民には一向に目が行っていない。
　野党も政権与党を批判するだけではダメだ。国民が納得し積極的に支持する様な具体的且つ詳細で、しかも今すぐ実現可能な案を示し、結局のところは自公政権が取り上げざるを得ないような、根本的解決策を出せと言いたい！
　それが出来ないなら、いくら無能無策だからといって安倍政権を批判する資格はない。「私は国会論戦で間違いや嘘を指摘しました。論戦に勝って遣り込めました」とか、相手の言葉尻を捉えて追求するだけでは、単なる自己満足に終わってるだけではないか。与党の欺瞞を暴き、国民に資する成果を出してこそ、初めて野党の野党たる所以であろう。それがどうだろう。一体全体、国会議員全員が、与野党共に同じ穴の狢か五十歩百歩ではないか！

　結局、あなた達は『呉越同舟泥船日本丸乗組員』の一員なのか？

『医療崩壊を防ぐことが第一』

　ええそうでしょうとも。まったくその通りでありんす！

　でもその論法で語られる『ＰＣＲ検査数を増やすことが、突き詰めていけば医療崩壊を招くのだ』という屁理屈と欺瞞には我慢がならない。

　現在の検査体制とそのプロセスは余りにも不備でお粗末ではないか。それこそが医療崩壊を招きかねない根本原因であって、ＰＣＲ検査数の増減が医療崩壊の要件とはなり得ないのは明らかだ。

　つまりＰＣＲ検査云々に関わらず、クラスター感染や感染源が解明困難な感染者が今より増えれば日本の医療体制は早晩崩壊するのだ。

　それを医療崩壊をするから無闇矢鱈とＰＣＲ検査をする必要はないというのは、医療放棄を推奨するに等しい暴論と言わねばならないだろう。

　検査数の増大こそが感染者数を減らし、新型コロナウイルスの早期終結宣言を実現する最良の、そして唯一の方法だ。

　なぜなら感染者全体の８割に当たる未発症・無自覚感染者が、無自覚ゆえにクラスター感染で更なる感染者を連鎖的に生み出し、ひいては重症者を増大させ、新たな死者を日々発生させているのは明らかだからだ。この８割の未発症・無自覚感染者を放置していては、いつまで経ってもこのウイルス感染は断ち切れないのである。

　であればまずは検査数を増やすのに障害となっている根本的要因を解消することが第一義でなければならぬ。検査数を増やせば医療崩壊を招くというのなら、そうならないように検査態勢の仕組みやプロセスそのものを変えれば良い。

　何度も言うが、感染爆発を防ぐには検査数を増やして早期に感染者を隔離することしかないのだ。そうしなければ、重症者を減らすことも、クラスター感染をなくすことも不可能だ。これは少しでもまともに考える能力がある者なら、誰が考えても分かることではないか。

　最近じわじわと広まっている、集団の６割が感染すれば全員が抗体を持ったのと同じ状態になるなどという、一時凌ぎの詭弁に騙されてはならない。イタリアとスペインはどう見ても、とっくのとうにその６割を超える情況と環境にあるのに、感染者数は減らないし死者数は日々三桁で増え続けているではないか。この現実が、『６割が感染して抗体が出来れば１０割が抗体を持ったのと同じ状態になる』という理屈とどう合致するというのか。馬鹿も休み休みに言いやがれ！

　日本の死者数が少ないのは医師の懸命の治療の賜物だ。けっして６割抗体保持者論の根拠となり得るものではない。

　何度も言う。発症しているか否かに関わらず、感染の恐れ、可能性のある人は全員検査を受けるべきである。陽性か陰性かを判定し陽性者を隔離しなければこの情況はけっして解消しない。そのために検査数の量的増大を速やかに図らなければ、事態の終息はけっして決してありえないのだ！

　検査数を増やせば医療崩壊が起こるというならば、そうならないためにどうしたら良いのかと考える頭はないのか。人間だろ！　考える頭は持ってるんだろ！

　確かに何にでも能力の限界はある。物理的、肉体的限界もある。環境的制約もある。だが考えることに限界はない。『人間だもの！』　

　だったら考えろよ！　知恵を絞れ！　絞り尽くせ！　それくらい出来なくて何がキャリア官僚か、選良か！　国会議員先生様々か！！

　史上最長政権を誇る内閣総理大臣か！！！　森友以来、あなたは日本の有能な官僚機構を忖度によって崩壊させただけでなく、あなたの愛している奥様の無思慮で軽率な発言で、一体何人の人間が死んだのだろう！　自殺したのだろう！　

　実りのない外遊でどれだけの税金の無駄遣いをした！　公費を支持者だけに支出するのは総理大臣なら許されるというのか！！！

　だが今はそうした追求どころではない火急の時だ。

　この事態を速やかに解消すべく今動かなければ、いったい何人の国民を倒産や自殺に追い込む！　千人か、二千人か？　それとも万単位か！！！

　何のために高給を貰っているのだ。　私利私欲で動いたり私腹ばかり肥やすのではなく、今こそその職責を果たせ！

　このまま安倍自公政権に任せていては医療崩壊どころか『日本が崩壊する』

　これでは一所懸命に従事されている最前線の医師や看護師や医療関係者の努力を無にし、負担を軽減する事にはまったく以て繋がらない。いま現在においても医療崩壊は部分的にではあるにせよ起き掛かっている。

　そんな現状に対する無知・無理解で『医療崩壊を防ぐことが第一』なんて宣うとは、いやはやハッキリ言ってバカを通り越して大馬鹿者か痴れ者でしかないと思う。

　ごく一部の指定医療機関だけで考えるから医療崩壊が起こるのだ。指定医療機関だとて感染症対策設備の整った施設の増大などすぐに出来る話ではないのは誰でも分かる話だ。それが分かっていてなぜ他の方策を考えないのか。だからバカなのだ。

　医療は地域中核病院と大規模医療施設だけが担っているのではない。町場の開業医も含めた日本各地、それこそ日本全体、医師だけでなくこの事で動ける日本国民も総動員で協力、カバーしなければ、この国難とも世界的クライシスとも呼べる新型コロナウイルスの世界的感染禍は乗り切れないだろう。

　だからこそトコトン頭を使う必要があるのだ。

　ここで、言うだけなら誰でもできるし、批判するだけなら誰でも出来るだろうという意見も非難もあるだろう。だから小生は言い放しにはしない。

　下記にひとつの案を示そう。だがそれが絶対だとは言わないし、完璧だとも思わない。これはひとつの案だ。

　三人寄れば文殊の知恵ともいう。皆もここはひとつ自分なりの考えを案出して近くの者と話し合って欲しいものだ。

　目的の達成を阻害する要因の第一は『ボトルネック』だとは、小生の『ＣＯＶＩＤ−１９　ｓｙｎｄｒｏｍｅ　ＰａｒｔⅢ』でも述べた通りだ。だからボトルネックになっている要因さえ取り除けば、物事はスムーズに進み目的を早期に達成できるのだ。

　そして現状、最大のボトルネックは、必ず『保健所』か『帰国者・接触者電話相談センター』を介してＰＣＲの検査を申し出なければならないということだろう。検査数が増えた現在でもこのボトルネック状態は一向に変わっていないはずだ。何しろ職員の数は足りていないし、にわかに増員しても意味はない。

　だったら保健所と帰国者・接触者電話相談センターをスルーして、新しく設けた機関あるいは新規に創設した部署でその業務を担い全権を与えるか、医療崩壊の危機が差し迫っている最前線の医療機関と、保健所と帰国者・接触者電話相談センターの前段階処理施設として、新たな部署を作って入院か自宅待機かなどのトリアージ作業を肩代わりさせる事だろう。

　未発症の感染者若しくはその疑いのある者が医療機関に殺到しては、それこそ医療崩壊を招く元となる。それが分かっているから皆が皆、『医療崩壊を防ぐことが第一だ』と宣う訳だ。だが真実はそうではない。そういう人たちを、医療崩壊をするからと放置すれば、新たな感染者と重症者の発生と死者の増大を食い止めることは出来ないのだ。正しい解決法は『疑わしきは全員検査。例外は一切なし！』これしかない。

　であるならば、隠れた感染者を発見する部署を新たに創設すればいい。具体的には２つの部署（医療機関）を創設するよう提案する。

　第一段階は、未発症若しくは濃厚接触の疑いのある人たちだけでなく直近の海外旅行経験がなくても、感染者が発生した路線などで通勤して心配している人や、先日公表された感染リスクの高い三つの条件に該当する環境を経験して検査を希望する者も含めた、検査のみ専門に扱う医療機関の全国展開だ。勿論疑いの度合いによって専用出入口と経路を複数設け、けして動線が重なることがあってはならないようにすべきだ。
　第一段階の医療行為は、既存の医療機関で医療崩壊を起こしていない、あるいは起こしそうにない病院や医院を多数活用することが前提だ。ここではトリアージは一切行わない。そしてここで陽性反応が出た者のみ下記の第二段階の医療機関に再検査と診察と診断を依頼する様にシステム化する。＜追記＞　ここでの検査法は遺伝子を検査するＰＣＲ法ではなく、少量の血液で抗体の有る無しを検査する　イムノクロマイト法　イムノクロマト法（「ぜふ」さんに間違いを指摘頂き訂正しました）を採用してはどうか。わずか１５分で陽性か陰性かを判定できるメリットは捨てがたい。

　第二段階は、第一段階の医療機関の検査によって陽性反応のあった者と、（感染リスクを低減する設備とシステムの整った）開業医などの診察により新型コロナウイルスの疑いありと判断された者専用の、発熱外来に絞った医療機関の創設だ。ここでは第一段階で陽性反応が出た感染者は初めて本質的な診察と診断を受ける事になる。当然第一段階で発見された感染者の第二段階医療施設への移動は、新たな感染者を生まない移送方法を採るのが前提だ。
　そしてこの第二段階を担う医療機関は、新型コロナウイルス指定医療機関を除く大規模・中規模医療機関に依頼する形を取りたい。
　そしてここを受診した時点で本質的なトリアージを初めて行う。そうして、自宅での自主的隔離待機組、軽微発症組、重症者組、無罪放免帰宅組に分ければいい。保健所に報告するのは自主的隔離待機組と軽微発症者と重症者のみでいい。＜追記＞　第一段階で陽性反応が出たものでも、第二段階で陰性になることはあり得る。なので「無罪放免帰宅組」も現れる訳だ。しかし、ここで陰性と出ても万全を期して、やはり自主的な行動制限を課すことは致し方ないと考える。
　このトリアージによって選別された後の陽性患者のフォローアップも必要だ。そうしないと思わぬところから感染爆発が起こらないとも限らない。その一環として、個人病院でも自宅待機組と軽微発症組の陽性反応後の経過観察と患者相談を引き受ける医師を募るべきだ。日本の個人病院は、地域に溶け込み患者一人一人に対して、こまめに面倒を見てくれるところが多い。小規模個人病院でも病床が余っていて、一定以上の隔離効果のある病室（個室）は存在するだろう。そうでなくても病床が余っている病院はあるはずだ。そこを活用しない手はない。
　それだけでなく、未発症感染者あるいは軽微な発症で終わるであろう感染者ならば、場合によっては外国人観光客の相次ぐキャンセルで、閑古鳥が啼いているだけでなく、経営難に陥っているホテルや旅館を使わせて貰うという手もある。そうすれば収入激減で困っている宿泊施設の救済策にもなる。千葉県鴨川の『ホテル三日月方式』を用いれば、新たな感染を防ぐことは実証済なのだから、それを見習って対応すれば良い。

　そうすることによって疑いのある者を全員を検査して、その後分類整理をして、それによって医療崩壊を防ぐと共に、感染者の増大を防ぐことが容易になるであろう。

　そうしてもなお、新たなボトルネックが発生することはある。だがそうしたケースに遭遇したとしても今度は冷静に対処できるはずだ。要は慌てず騒がずどうすれば良いか真剣に考え、利害を超えて皆で話し合い一つ一つクリアすることだ。日本人ならそれが出来ないはずはない。

　話は少し逸れるが、今の日本は自分のことしか考えない人たちが増えている様に思う。その筆頭が政権内の要人政治家や一部の官僚だとすれば、心ない若しくは無能無知な国民はそれに右にならいをするだろう。そうなれば日本の将来は限りなく暗い。皆が皆安倍晋三総理大臣や安倍昭恵夫人になっては困るのだ。そうなれば周りは権力者におもね、忖度は今以上に蔓延し、権力者やそれにぶら下がる者らの無責任な発言に振り回され、結局のところ真面目で誠実であろうとする人が隅っこに追い遣られたり、自殺に追い込まれたりする世の中は未来永劫終わらないだろう。

　そんな国家に小生は住みたいとは思わない。だがこの国から逃げ出そうとも思わない。この国がおかしければ声を上げ続けるしかない。どんなことがあっても諦めない。他人のために考えることを止めたら、正しい人間ではなくなってしまうだろう。

　為政者も国会議員も高級官僚も無能・無知・私利私欲に走ればその先にあるのは亡国のみだ。

＜2020/03/20 9:30追記＞

　政府の新型コロナウイルス対策専門家会議の発表内容を見て思った。

　小生が今回の記事で述べたような方法で、

　感染の疑いのある人たち全員にＰＣＲ検査を実施し、

　早急にこれ以上の感染拡大を防止する対策をとらないと、

　感染爆発は防ぎきれないだろうと。

　もはや待ったなしなのだろうと思う。専門家会議では感染経路の分からない感染者が大都市で散発的に発生していると発表した。そしてこのような事例は今までなかったことだと。
　これが何を意味するのかといえば、また一段フェーズが上がったということだ。そしてこのフェーズは核爆発に例えれば、臨界点間際まで追い込まれた状態だということだろう。
　そう、これ以上今の状態を放置すれば、次は感染爆発しかありえないのだ。つまり今すぐ有効な手を打たなければ、取り返しのつかないことになる。有効な手とはひとつしかない。

　感染者をすべて把握し、

　トリアージを実施し、

　隔離を徹底し、

　陽性患者と未感染者との接触を徹底的に排除する。

　これを今すぐ実施しなければ感染爆発は防げない。

　尾身副座長の話では、感染爆発（専門家会議では「オーバーシュート」と言っていた）は気づかないところで進展し突如現れる。そしてそれが分かった時点ではもう手の施しようがないとのことであった。
　しかもそうした感染爆発は大都市で起こる公算が強いという。
　その兆候が現れている大都市とは、首都東京である。
　次に大阪と名古屋が危ない。
　それを物語るように、感染経路の分からない陽性反応感染者が東京都内の一般外来の診察でこの一週間で散見されるようになったとのことだ。新型コロナウイルス指定医療機関なら分かるが、そうではない一般の医療機関の外来診察で陽性反応を示す患者が現れることは今までなかったという。しかも感染経路が分からないのだ。ということは、その陽性を示した人の背後には相当数の隠れた陽性者がいるということを如実に示している訳だ。
　日本は発表された感染者数に比べ死者数の割合が極端に高いという。3％という数値は医療が充実している日本の実情からすればあり得ない話だ。だから諸外国では日本は公表された感染者数の10倍（ということは1万6千人超）は実際にいるに違いないと言われている。そしてそれは当たらずといえども遠からずであろうし、実態としては真実に近いだろうと確信する。

『疑いのある者は今すぐ全員検査せよ』

　重症者やその恐れのある者から優先して検査などともはや言っていられない緊急事態だ！

　もう五輪開催などありえない。なにしろ日本丸沈没の瀬戸際なのだ。

　

コメント 12

新型コロナウイルスの厄介なのは、感染しても症状の出ない人もあり
どうすべきか？
中国の様に都市を閉鎖することも出来ず、やれば法的根拠を示せ等
各国は鎖国をするのが一番ですが、食料やエネルギーを海外に依存
しているので、我が国は無理でしょうね。
感染の疑いのある人は検査を強制的に受けさすしか解決はないかも
by クッキー (2020-03-20 10:53) 

コロナの終息が見えない今、オリンピックは開催を目指していますが
難しいけど成功を祈るしか無いですね。
by 旅爺さん (2020-03-20 18:14) 

☆クッキーさんへ
　感染を疑っておられる方は、自主的に検査されるのが良いのかなと思います。
　問題は自分が他人に感染させるかも知れない事を気にも掛けていない人をどうするのかだと思います。
by U3 (2020-03-20 20:12) 

☆旅爺さんへ
　無理でしょう。早く諦めた方が日本の為です。外国のアスリートも観客も来ませんよ。日本が（あり得ないけれど）もし終息宣言を出せたとしても、諸外国は7月になってもまだ新型コロナウイルスと戦っているでしょう。そんな時に来られても日本に再感染が広がるだけです。そうした場合、安倍政権は間違いなく責任を問われます。
by U3 (2020-03-20 20:18) 

すべてはオリンピック・コンシャスで動いていると思うので、開催延期あるいは中止の決断をすれば突然検査が進むと想像します。
それまでは意図的に検査のスループットを抑制していますね。
全国サンプル検査をしないこともその証左かと。

ところで”イムノクロマイト法”→”イムノクロマト法”ですね。
by ぜふ (2020-03-20 23:14) 

☆ぜふさんへ
　了解！　ご指摘ありがとうございます。
by U3 (2020-03-20 23:33) 

ご意見読ませていただきました。納得です。
by やおかずみ (2020-03-21 10:59) 

お久しぶりです。
またよろしくお願いいたします。
by lamer (2020-03-22 22:34) 

うがい手洗いをして、良い子で生活してます。
今のところコレしか出来ないもんなぁ・・・
by たいへー (2020-03-24 07:21) 

☆やおかずみさんへ
　ご納得頂きましてありがとうございます。
by U3 (2020-03-28 14:25) 

☆lamerさんへ
　こちらこそ。
by U3 (2020-03-28 14:25) 

☆たいへーさんへ
　小生はそれに洗顔をプラスしています。
by U3 (2020-03-28 14:27)