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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す⑨ [心象風景]

<2023/01/15 12:06 追記の追記の追記の追記の追記(つまり冒頭の9行を4回修正したという事)>
 
いきなりですが、一年近く親しんで来たタイトル画像『安曇野市内から見た早春の常念山脈』を、
 
千葉市美浜大橋袂から見た鴎のオブジェと残照に映える富士のシルエットに差し替えました。
 
デザイン・テンプレートの変更も含めてあれこれ試してみたけれど、これで当分差し替えなし。
 
HTML編集は素人だけど、ハンドルネームが『暇人』なので、チョチョッとネットで勉強して、
 
タイトルフォントの色やサイズの他、シャドウ(フォントの影)の色とか配置など設定してみた。
 
特に、どうしても平板に見えて、以前からもう少しどうにかならないかと考えていたタイトルの
 
文字とその説明文に、影と、影の配置と、影らしく見える色番を設定できたのは何よりも嬉しい。
 
タイトルと説明文だけではなく、サイドバーや本文などにもあるかなしかの影を設定してみたが
 
これで少しは立体的に見えるだろうか? それとも見づらい? ( ̄∇ ̄)所詮ジコマンゾクデシカナイ!!!
 

帰り道.jpg

<幕張に来てクアハウスの手前でのワンショット>

幹線道路である海浜大通りを隔てた海側を写したものです。

花見川に掛かる美浜大橋を渡りきり、帰途に就いた直後の光景でした。

毛糸の帽子を被った女子だろうか。

ママチャリに乗ってここまで来たようだ。

スマホで富士の夕景を撮って、それをいま確認している、というような風情だった。

このママチャリ女子と、私を隔てている海浜大通りは交通量が多く車がひっきりなしに通る。

これはその車列の切れ目を見計らって、ここぞと思った瞬間に撮った、1枚の写真。

一日の終わりとしては印象深い黄昏だった。(昔は日没がその日の終わりだったそうです)

 

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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す⑧ [心象風景]

検見川橋の上2.jpg

<北斎の『富嶽三十六景』に出てきそうな構図だよね>


 橋を渡り終え、再び富士に目をこらす。

 花見川の海に突き出た突堤が、いい具合に目の前を横切って、まるで影絵を見ているようだ。

 

 左端の遠く対岸のほぼ平坦に見える暗い陸地は三浦半島で、

 そこには横須賀辺りの街々の灯がゆらめいて見えていた。

 三浦半島の後背にほぼ重なるように小高く見える少し灰色がかった山の端の連なりは、

 三浦半島から相模湾を隔てて遙かに遠い伊豆半島の山々のシルエット。

 そして画面右端に見える富士山とその手前の丹沢山塊は実に堂々としている。

 横浜の街の灯はずっと右の方にありこの画角内には写っていない。

 

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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す⑦ [心象風景]

検見川橋の上.jpg
<美浜大橋の検見川浜側の橋の袂から撮影>

 斜めに突き出た花見川の突堤と橋の欄干。

 そして美浜大橋を飾る鴎のオブジェ。

 それらを前景にした、遠くの富士のシルエットが映える。

 

 思わず、防風ジャケットの、ポッケにしまっていたスマホを再び取り出す。

 

 橋の上は浜辺以上に人だかりがしていた。

 本当は橋の上は駐車も停車も禁止だが、

 そしてそれを取り締まるパトカーまで来ていたが、

 パトカーの拡声器からそのことを知らせるアナウンスが流れても、

 人々が車に戻る気配は一切ない。

 

 私は徒歩だから取り締まりとは無縁だが、

 何枚か撮り終えたところで早々と切り上げることにした。

 皆襟を立て肩をすぼめて富士のシルエットに魅入っている。

 それを見てこれ以上続けられないと悟ったのだ。

 

 今年の元日は日の入りの時刻が近づいてくると、次第に風が強く吹き付けて来て、

 日没のずっと前から手が悴(かじか)んで冷たかった。

 

 浜辺よりも、橋の上は殊のほか風が強く、いまや手指の感覚がない。

 

 スマホを急ぎポケットにしまい、

 手袋をしてその両手をハンドウオーマーに突っ込んだ。

 

 さあ、家路に就くとしよう。

 

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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す⑥ [心象風景]

思索.jpg
<ライダーでしょうか。青年が堰堤に腰掛けて物思いにふけっていました>

 

 絵になる情景に出逢った。

 

 よい情景を描くのに、

 その情景に寄せる想いを語るのに、

 言葉は一切要らない。

 

 一幅の絵のようなこの光景が、静かに、しかし雄弁に語りかけてくれるから。

 

 人それぞれが、この情景に触れて、自ずと自問自答するだろう。

 そしていま、ここで初めて目覚めたかのように思える、

 おのれのこころの内の琴線に触れる何かに、

 おもむろに、そして静かに、内省的に語りかける。

 

 その時、心のうちから自ずとこみ上げて来るであろう、

 仄かで心許ない、だがしかし、熱き想いに、秘めた願望に、

 心の赴くまま素直に応えればいい。

 

 素晴らしい情景と、それに触発された思索は、時に人をロマンチストに変える。

 

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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す⑤ [心象風景]

水しぶき.jpg
<波飛沫(なみしぶき)のシズル感を写したくて何度も撮ってみました。これはその中の1枚>

 一見して水平が保たれていないように見えますが、

 何しろ水平線は直線ではないので、

 スマホでうまく撮るのは難しい。

 水準器も三脚もないし、

 糅てて加えて撮る腕もない(o゚▽゚)o

 

 海に来てこうして水平線を見つめていると、

 地球は丸いことを実感します。

 

 東京湾は内湾なので風がない日は穏やかそのもの。

 この波飛沫は、恐らくは沖を通る貨物船のもたらした航跡から生み出された波のせい。

 

 岩の上を伝わって波打ち際まで来たらいきなり波飛沫が飛んできた。

 岩の上でサッと身を躱して濡れるのを避ける。

 

 オモシロイと思い次の波を待つ。

 

 これはそうして何枚か撮ったうちの一枚。

 ベストショットではないけれど、これが一番水平が取れていた。

 

 そう言いながら、実は岩の上でヨレヨレだったオレ。

 義経の壇ノ浦の合戦の八艘飛びではないが、

 痩せたからと調子に乗って、岩から岩に飛び移っていたら、最後のところで腰砕けになった。

 言い訳だが、背負っていたMYSTERY RANCHのBAGも重かったしね。

 

 ああ、寄る年波には勝てない。

 

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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す④ [心象風景]

検見川浜4.jpg

<日没間近です。東京湾に沈む夕陽もなかなか乙なものでしょう!>

 夕陽が右側に見える三浦半島の先に沈み掛けています。

 望遠側にスマホのレンズを合わせると、

 望遠レンズの圧縮効果で、夕陽が海に沈み、富士山が東京湾に浮かんでいるよう。

 グーグルマップで確認すると、

 画面中央に小高く見えるのは伊豆半島の山々。

 地球は丸いからここ検見川浜からはその稜線しか見えない。

 その稜線に続いて富士山の手前に見えるのは、箱根のお山と更に手前の丹沢の山々かな。

 それにしても空のグラデーションがとてもうつくしい。

 写真では絶対に表せない広範囲なラチチュード。

 だからこの感動を、そのままお伝え出来ないのがとても残念。

 

 まあスマホのカメラ自体にソフト的な演色効果が組み込まれていて、

 自動的にそれを補っているから別の意味での感動はあるかも。

 ただ何事もナチュラル派の私は、ド派手な演色や演出は余り好きではない。


 あまりにもきれいで筆舌に尽くしがたいこの光景に見惚れて、

 この場から立ち去りがたい人も多く見られたけれど、

 帰りを待つ妻の顔が目に浮かぶ。

 そろそろ家路に就かなければ・・・。

 

 それにだいぶ波が出てきた。

 

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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す③ [心象風景]

検見川浜3.jpg
<三浦半島の先に沈む夕陽。右には富士のお山。左側には伊豆大島がチョロっと見えていました>

 掲載上、解像度を落としてあるからあまり良くは見えないけれど、

 本当に心洗われるきれいな光景でした。

 幕張海岸は護岸工事がされていて、

 検見川浜から稲毛海浜公園と続く海岸は殆ど砂浜なのだけれど、

 検見川浜の一部は人口的に岩場が作られている。

 でもね、無粋で危険なテトラポッドではないので、

 安心して海面すれすれの波打ち際まで降りられる。

 そうして撮ったのがこの一枚の初日の入りの情景。

 岩の上に夕陽の橙色が反射されていて、東京湾越しに見える富士山。

 風は冷たいけれど、穏やかな心温まる光景。

 ふと気づくと、後で日本語とハングルが行き交っている。

 振り返ると、そこには日韓の若い男女と思しき五人組が歓声を上げていて、

 その顔は夕陽に照らされ、黄金色に染まっていた。

 両国の壮年以上が持つ、お互いの民族への偏見やわだかまりが、彼ら彼女らにはない。

 そうした新しい世代の、光り輝く青春のただ中にいるであろう、その五人に、

 とうに忘れてしまった、若草の萌え立つような、

 屈託のない笑顔と歓声に、溌剌とした息吹を感じた。

 ああ、若いっていいな。

 叶わぬ願いと若さへの羨望と、一抹の寂しさを感じつつ過ぎ去りし日々に思いを馳せる。

 もう一度あの頃に戻れたのなら、今度はどんな人生を歩もうか・・・。

 ふと、そう思った私だった。


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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す② [心象風景]

検見川浜1.jpg

<逆光写真が結構好きだったりします。浜辺で遊ぶ親子の情景でしょうか>

 この青銅像の日没後の写真は、以前に二度ほど掲載しましたが、

 午後三時過ぎの日が落ちる前はこんな感じです。

 元日のだいぶ西に傾いた柔らかな日差しと、

 その陽光に照らされた鈍色に光る海面が殊の外眩しかった。

 

 この青銅像の名前は、銘板が潮風と砂に削られてしまったのか、とうとう読めなかった。

 親子が砂浜で遊ぶ情景を描いた彫像だが、見ていてとても存在感がある。

<2023/01/04加筆>今日現地に行って『浜辺の情景』と浜側に書かれているのを確認しました。

 9枚と言わず、ついでに写真も1枚追加しておきましょう。題名は『太陽を掴んだ少年』です!

太陽を掴まえた少年!.jpg

 逆光ではなく順光でも一枚撮りましたので、サービスショットしときまショット!

浜辺の情景.jpg

 

 ところでこの手前の幕張寄りには、以前は『海の鳥と少年』という彫像が立っていたのですが、

 心ない誰かに壊されたのか、今は足首から下と、その台座しか残されていない。

 無残・・・どうしてそんなことができるのか。

 日本だけではない荒廃した昨今の世相をそこに感じ取った。

無残『海の鳥と少年』.jpg


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2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す① [心象風景]

歩く.jpg<午後2時の時点で晴天だったので夕陽に期待が持てました>

 今年は当分の間記事は更新しないと、

 大晦日に更新した記事で書いたけれど、

 年が明けた元日の午後に出掛けた幕張と検見川の浜で、

 あまりにもきれいで長閑な午後のひとときの情景と、

 目の覚めるような夕陽を見たものだから、

 皆さんにどうしてもお裾分けしたくなって、

 二日目にしてその方針を一時的に撤回することにしました。

 今日の午前零時に公開したこの記事から、

 九日連続で記事の更新を予定していて、

 既に残りの記事もすべて作成が終わって予約投稿済みです。

 これでようやく心置きなく休めます。

 この九枚の写真で、

 あなたの心が癒やされ、

 やすらぎ、

 ほっこりとしたならば、

 望外の歓びとなるでしょう。

 優しい心を忘れていないあなたに心を込めて贈ります。

 今年一年があなたにとって佳き年となりますように・・・。


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