2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す③ [心象風景]
<三浦半島の先に沈む夕陽。右には富士のお山。左側には伊豆大島がチョロっと見えていました>
掲載上、解像度を落としてあるからあまり良くは見えないけれど、
本当に心洗われるきれいな光景でした。
幕張海岸は護岸工事がされていて、
検見川浜から稲毛海浜公園と続く海岸は殆ど砂浜なのだけれど、
検見川浜の一部は人口的に岩場が作られている。
でもね、無粋で危険なテトラポッドではないので、
安心して海面すれすれの波打ち際まで降りられる。
そうして撮ったのがこの一枚の初日の入りの情景。
岩の上に夕陽の橙色が反射されていて、東京湾越しに見える富士山。
風は冷たいけれど、穏やかな心温まる光景。
ふと気づくと、後で日本語とハングルが行き交っている。
振り返ると、そこには日韓の若い男女と思しき五人組が歓声を上げていて、
その顔は夕陽に照らされ、黄金色に染まっていた。
両国の壮年以上が持つ、お互いの民族への偏見やわだかまりが、彼ら彼女らにはない。
そうした新しい世代の、光り輝く青春のただ中にいるであろう、その五人に、
とうに忘れてしまった、若草の萌え立つような、
屈託のない笑顔と歓声に、溌剌とした息吹を感じた。
ああ、若いっていいな。
叶わぬ願いと若さへの羨望と、一抹の寂しさを感じつつ過ぎ去りし日々に思いを馳せる。
もう一度あの頃に戻れたのなら、今度はどんな人生を歩もうか・・・。
ふと、そう思った私だった。