2023年元日の検見川浜と幕張海岸を写す⑥ [心象風景]
<ライダーでしょうか。青年が堰堤に腰掛けて物思いにふけっていました>
絵になる情景に出逢った。
よい情景を描くのに、
その情景に寄せる想いを語るのに、
言葉は一切要らない。
一幅の絵のようなこの光景が、静かに、しかし雄弁に語りかけてくれるから。
人それぞれが、この情景に触れて、自ずと自問自答するだろう。
そしていま、ここで初めて目覚めたかのように思える、
おのれのこころの内の琴線に触れる何かに、
おもむろに、そして静かに、内省的に語りかける。
その時、心のうちから自ずとこみ上げて来るであろう、
仄かで心許ない、だがしかし、熱き想いに、秘めた願望に、
心の赴くまま素直に応えればいい。
素晴らしい情景と、それに触発された思索は、時に人をロマンチストに変える。