報道の質は視聴者によって決まる
一連の「のりピー報道」を見てそう感じました。
報道の質は視聴者によって決まる
一連の「のりピー報道」を見てそう感じました。
開口一番で恐縮です。わたしは日本の民放各局の報道の質と内容が低レベルだと何度か述べて来ましたが、これはわたし達視聴者のレベル(意識)が民放各局に低いと思われている事の現れではないかとも思うのです。実際にわたし達視聴者のレベルが低いかどうかは別にしても、少なくとも民放各局が視聴者にもっとも受け入れられるレベルに情報の質と内容を合わせているだろう事はほぼ間違のないところです。
日本のTVの報道番組の実体はいわゆるワイドショーの延長線上にある様な気がいたします。だからという訳ではないでしょうが報道の基本中の基本とも云うべき「事実だけを過不足無く視聴者の前に提示する」という基本姿勢が全く欠けている様な気がします。民放各局はワイドショーも報道番組も、大した中身(情報)もない事を同じ映像とともに延々とただ繰り返して垂れ流しているだけという風にしかわたしには見えません。それだけならまだマシで時に視聴者には全く必要のない有害情報まで平気で垂れ流すのですから堪ったものではありません。
特に、お昼を除いた朝から夕方までの時間帯は粗悪番組が目白押しという感じがしますがTV局がこの時間帯に視聴者のどの辺にターゲットを合わせて放送しているのか分かる様な気も致します。中身が無く低俗そのものですが多分それは取りも直さず日がな一日その様な番組を見ている視聴者が実際にいるという事の現れなのでしょう。
のりピー報道を見ていると、酒井法子容疑者が逮捕されて以来警察からなかなか情報が入ってい来ない為なのか最近は放送に流すモノがなくなって来た様に思えます。そこで事件とは直接関係のない酒井法子容疑者の過去のプライベートな事まで次から次と垂れ流し、民放局によってはあろう事か覚醒剤や麻薬などの入手経路やその手口は言うに及ばず、覚醒剤や麻薬の取り扱い方はおろか証拠隠滅の方法まで微に入り細に入り報道する始末です。これではまるで覚醒剤を吸いましょう、麻薬をやりましょうと犯罪を助長している様なもので、呆れるを通り越して怒りさえ覚えるほどです。どの局も似たり寄ったりといったところです。これらのTV局が一体何を考え、何をポリシーとして番組を製作しているのか皆様はまったくもって理解に苦しでいる事でしょう。
しかしわたしにすれば、これら民放各局の放送する内容はある意味民意の反映と思っているので、あまり追求すると視聴者自らの首を絞める事にもなりかねず返ってやぶ蛇になってしまうかもしれないと思っています。何故ならTV局は視聴者が何を望んでいるのかをよく分かっていて、その視聴者の欲求をただ満たしているに過ぎないと考えられるからです。TV局は視聴者の欲している興味本位な話題を提供する事で視聴者に迎合しているのです。
TV局が何故そんな事をするかといえば答えは明白です。それが一番安易に視聴率を稼げるからです。民放はスポンサーの手前視聴率を上げなくてはならない。だから視聴者が望んでいると思われるあの様な報道を民放各局はしている訳です。つまり日本人の民意が低い事(低いと思われている事)がマスコミの低俗さを生む土壌になっているのです。わたしは押尾学容疑者が関わっている事件の方が人ひとり死んでいる訳ですから事の重大性と事件性は高いと思うのですが、その後の展開はあまり報道されていないようですね。これも視聴者が押尾学容疑者など自業自得でどうでもいいと思っているからそうなっているのでしょう。どちらの事件も芸能界ひいては社会全体に波及する影響は大きいと思うのですが扱いがこうも違うのはどうしたものでしょう・・・というよりもこれも民意の反映なのでしょうか。
いやぁ~考えが飛躍し過ぎかも知れないけれど、このまま選挙も政治も「民意の反映」などしたらとんでもない事になるかも知れないね。かなり日本の将来が心配になって来たよ。
民放各局の報道番組はこぞってこれを契機にこの様な事が二度と起きない様に根本的な対策を取る必要があるなどと良識ぶった発言をしたり、それにかこつけて政府の対応の甘さなどを指摘していますが、自分達が報道している内容からすればそんな他人(ひと)の事を批判するよりも自己反省を先にしろと云いたくなってしまいます。
お為ごかしとはまさにこの事を言うのでしょう。
これほどまでに視聴者(国民)を馬鹿にしている民放各局ですが、わたしはここで宣言しても良いけれど、視聴者はTV局が思うほど実は馬鹿でも愚かでもないと思います。民放の一局や二局国民の力を持ってすれば潰す事だって不可能じゃありません。過去にコンプライアンスがなっていなくて潰れたり廃業に追い込まれた企業は幾らでもあります。今の様な報道番組や番組編成そして空虚なコンテンツ(中身)を続けるならばいずれそういう事態になると思っています。民放各局はいずれそれを思い知る時が来るでしょう。予言しておきます(笑)
ところで、TVやマスコミに言われるまでもなく現在の日本の麻薬や覚醒剤汚染は抜き差しならないところまで来ている様に思える。あたかも新型インフルエンザのパンデミック(世界的な感染爆発)がひたひたと迫っている様に、麻薬や覚醒剤の魔の手がわたし達に迫って来ているのだとしたらわたし達はどうすべきなのであろうか。
8月10日(月)の讀賣新聞4面(国際面)に依れば、今メキシコは「麻薬組織」を撲滅するのに必死だとの事です。取り締まりをしている警察と抵抗する犯罪組織との間で日々まさに戦争が行われており、現政権が麻薬の撲滅を標榜して以来2年8ヶ月の間に警察と犯罪組織双方で何と1万3千人の死者が出ているというのです。そんな記事を見ると日本でも麻薬や覚醒剤汚染を早く撲滅しないと同じ事になりかねないとわたしは思うのです。
今の日本では違法行為であると誰でも知っているにも関わらず(恐ろしい限りだとは思いますが)拳銃は金さえあれば一般市民でも簡単に手に入れられる状況になっている様です。麻薬などは日本では以前は盛り場に限定されていた取引が、今ではごく普通の住宅街や地方都市にまで拡大、蔓延し始めています。買っていくのは一見ごく普通の主婦やサラリーマンです。捕まった外国人麻薬売買グループの主犯格の男が「主婦とか会社員にあまりにも簡単に売れてしまうのではたして日本という国の将来は大丈夫なのだろうかと思った」と供述したとの話もあるくらいです。犯罪者に云われるまでもなく事態がこのまま増加傾向で推移していったら大変な事になるでしょう。絵空事の様に思えるかも知れませんが、小学校や中学校の通学路上で密売人と中毒患者が平気で麻薬や覚醒剤取引をする光景を頻繁に見掛け、それに絡むトラブルで路上で銃の乱射事件が起きるなどといった事が起こらないと誰が断言できるでしょう。そうなっても良いとは誰しもが思っていないでしょう。
メキシコの話に戻しますが、アメリカ合衆国は麻薬や覚醒剤が大量にメキシコから国内に流入している事に、更にはメキシコの麻薬組織が麻薬取引によって得た豊富な資金を背景に、メキシコ警察の一部を買収してアメリカ合衆国内の武器取引業者から自動小銃やバズーカ砲まで手に入れて、これがメキシコ国内の犯罪組織に渡って麻薬戦争を激化させている現状に危機感を抱いている様です。合衆国政府はメキシコ大統領からもこの状況(武器が合衆国から犯罪組織に渡っている事)を厳しく非難されています。それを受けてオバマ大統領はメキシコ政府へのこの運動に対する4億2000万ドルもの活動資金の援助を追加で支出する事を表明したそうです。これはアメリカ合衆国とメキシコを含む中南米並びにヨーロッパ諸国だけの問題ではないのです。
何か対岸の火事の様に思われているかも知れませんが、実は日本の足下に火が付いている事を皆様はご存じないだけなのです。メキシコからすでに覚醒剤は入っています。北朝鮮からは中国を経由して覚醒剤が入って来ています。そしてカナダからもアメリカ合衆国からも麻薬や合成麻薬や覚醒剤は毎年入って来ているのです。日本もいずれこのメキシコとアメリカ合衆国の様にならないと誰がいえましょう。だからこれを契機にまだそこまで汚染の広がっていない今こそ撲滅キャンペーンを日本でも大々的に実施すべきだと思います。メキシコや合衆国の様になってからでははっきり云って遅いでしょう。
ところで、のりピーはもしかしたら公判が維持できないという理由で起訴見送りになる事もあり得ると新聞各紙は報道しているようですが、もしそうなったならば(ならなくても)のりピーにはこのキャンペーンの先頭に立って自らの体験談を語る事によって撲滅運動に協力して欲しいと思います。罪を償った後に記者会見をして泣きながら謝罪をするという様な茶番劇では世間は納得しませんし同情もしません。現実と正面から向き合って一生掛かっても罪を償うべきでしょう。それが自分がした事の贖罪になるとわたしは思うのですが皆様は如何でしょう。
これらの報道に鑑みて実はもう一つ思う事があります。
ある民放の報道番組では裏付けのない証言を根拠にした報道が為され問題となりました。この番組は社会の様々な問題を取り上げて告発をするという主旨で成り立っている報道番組の様ですがろくに取材もしないでその様な報道をしているのだとしたら番組の根幹に係わる重大な問題である筈ですが、おそらくこの問題はさしたる追求もされる事なく再発防止も中途半端に終わるだろうとわたしは予想しています。大好きな菊〇〇がアシスタントで出ているだけに残念です。
それからこれは他の報道番組にも共通していえる事ですが、報道番組がスポンサー企業を持つ事によって報道内容が偏向された内容になる、あるいは事実が隠匿される危険性がある事も指摘して置きたいと思います。何故ならば、もしスポンサー企業自体あるいはスポンサー企業の社員に、社会的な問題を起こしたり犯罪行為があった場合それをTV局自体が事実を握り潰すか、報道を自粛する恐れが非常に高いと思うからです。
現実にあった話をここで致しましょう。あの「ブログ荒らし」の主犯格の男はこの番組のスポンサー企業の一社員でした。わたしはこの企業の相談窓口に二度に渡って電話を入れました。その時、相談窓口の担当者の求めに応じわたしは氏名と住所電話番号を伝えて相談しました。その企業がそうしなければ相談を受け付けなかったからそうしたのです。
相談内容はこの企業の社員から複数のブロガーに対して実生活にまで波及する数々の嫌がらせ行為があった事を伝えその善処を求めたものでした。そしてその後責任者と称するその上司と話をしましたが結局プライベートには関知しないという事で門前払いを受けてしまいました。わたしはその時この社員から他の人が多大な危害を受けているので、わたしもその恐れが十分あると認識しているから個人情報はこの社員に伝えない事を求めその責任者もそれを約しました。
しかしこの企業の個人情報管理はザルでした。この上司と話をしたまさに当日の夜にはわたしの氏名こそ漏れてはいませんでしたがわたしの住んでいる地域情報(都道府県名)がこのブログ荒らしの男に漏れていました。更に一ヶ月もしないうちにこのブログ荒らしの元凶である男は社内(それも個人情報を管理する部門)からわたしの個人情報を引き出し、わたしの友人にメールを送って来て、これから報復するからわたしにその事を伝えろと脅しを掛けて来たのです。(今でもそのメールは証拠として保全されています)
わたしはそれを元に、またその企業の相談窓口に連絡を入れ個人情報が漏れていると伝えました。そして問題の社員の上司は信用が置けないのでコンプライアンス部門の担当者と直接話をしたいと申し出たのですが、またしても掛かって来たのはブログ荒らしの男の上司からの電話でした。そして今度ははじめから喧嘩腰でわたしに対して「情報の漏洩はない」と言い放ち、それに反論すると今度は言い掛かりだと金切り声で「証拠を出せ」を連呼し、何点か説明したらそんなもの偽造できると言い切り、他にはあるのかという問いにわたしがわざと返答しなかったらそれ以上は無いと思って安心したのか今度は居直ってわたしを詰りました(笑)。最後は「証拠もないのにこんな事をすると訴訟を起こすぞ」と迄言い切りましたね。笑ってしまいましたがこの上司の言葉は最後はヤクザまがいでした。相手を怒らせるのもわたしの手の内、見事にこの上司は引っ掛かったという訳です。わたしは「訴訟を起こされるのならどうぞ。受けて立ちます」と答えましたがその上司は一瞬絶句していましたね。
その後この企業がわたしを訴える事はありませんでした。わたしの住所氏名生年月日まで知っているのですから訴える意志があるのならとうにしている筈。それをしないのは出来ないからだと取るのが妥当でしょう。わたしの相手などしている暇がないといい訳をするかも知れませんね(笑)。まあどんな理由があるにせよわたしを訴えられる訳がない。負けるのは目に見えているからね。訴訟になる事を期待してたのに。あの上司がわたしに対して「訴えるぞ」と大見得を切ったあの啖呵はいったい何だったのでしょう。
とにかくこの企業は数ヶ月後に他の支店(正確には支社)で大量の顧客個人情報を盗まれるという大失態を演じ、新聞だけではなく不祥事を起こした地域のTV局でもニュースになった事を知りました。何の事はない、東証一部上場企業とは言ってもモラルも品位もなく、情報管理さえまともに出来ない呆れ果てた会社だったのです。あはは、品位を保っていたのはCMだけか。まぁあれはイメージCMだからね。この企業の実体とはあまりにもかけ離れた偽りのイメージだけど(爆) 実はこの企業にとって個人情報とは一番大事な会社の「資産」であるにも関わらずそんな事が起きたのです。いやはや恐れ入谷の鬼子母神!
ブログ荒らし男はわたしの友人に宛てたそのメールの中でこの企業の本社の社内人脈を通してわたしの個人情報を入手したとうそぶいていましたが、もしそれが本当ならばこのブログ荒らし男は云うに及ばずこの企業は信用を失墜し何れ社会から抹殺される事でしょう。
わたしは自分から訴訟を起こせなかった(ブログ荒らしが行った犯罪行為の直接の被害者ではないし、ブログ上の嫌がらせ行為も証拠が残っていない)し、費用その他の事由により自分の方から訴訟を起こす気は更々無かったので、この馬鹿な男を飼っていて尚かつ個人情報漏洩を平気でやるこの呆れ果てた企業の方から、訴訟を起こして頂いた方が好都合だったのですが、未だにそれがないのは残念至極であります。
<’09.08.14.12:10追記> ちなみにわたしには今から5年前に他の東証一部上場企業との訴訟経験があり勝訴しています。またこの件に関しても以前そうした様に法律は十分勉強をしておりますので生半可な知識ではありません。
この報道番組のスポンサーにこの企業がなっていたので、わたしはブログの置かれている現状をこの報道番組に投稿するのを取り止めました。賢明な選択といえるでしょう。そしてその様な事情(スポンサーには頭が上がらないという事情)は他のTV局でも同じだろうとわたしは思い、民放各局にブログ炎上(当時その様な言葉はなかったが)の実体を投稿する事を諦めたのです。
その後誤った報道を繰り返し何度か処分を受けたこの番組ですから、今思えばわたしのこの判断は正しかったと云えるでしょう。この報道番組がまた同じ様な虚偽報道をする可能性は極めて高いと云えます。そして今度その様な事があったらこの番組の存続自体が危うくなるのは目に見えています。
はじめに書いた様にこの報道番組もその民放もスポンサーの不法行為を報道する事などできないでしょう。だから正義派を気取るのはやめようね。もはやこの報道番組は偽善番組以外の何ものでもないのだから。それともソネブロ内に吹き荒れたブログ荒らしを真剣に取材してみる?わたしはブログ荒らしと情報漏洩の証拠も含めて資料は今でも大切に保管しているよ。いつでも訴訟を起こせる程にね。やってみるかい?その勇気はおありかな?
ここでわたしが思い出すのは、かつて度重なる不祥事で批判に晒されたNHKがその批判を局内にとどめず、局外の識者や著名人、そして公募した視聴者を広く集めて意見を聞く場を持った、そしてそれを番組として公開した事です。あれはポーズだという批判もあるでしょうがスポンサーは国民だという認識がなければこの様な番組は絶対に成立しなかったでしょう。それによって単なる批判だけでなく様々な意見が寄せられた事が今日のNHKを支えている事は間違いないと思います。その後も不祥事を根絶できた訳ではないけれど明らかにあれ以来NHKは変わったと思います。果たして「〇テレ」にそれが出来るだろうか?(笑)
この様に民放TV局には社会の様々な問題が内包されている様に思えてなりません。TV報道が、ひいては放送局自体が、公正さや透明性を持ち得ないのだとしたらTV報道の存在する意味はいったい何処にあるのだろう。
ここで冒頭の一節に戻るとしよう。『報道の質は視聴者によって決まる』・・・この言葉は逆説的にいえば現在TV局側がイニシアチブを持っている番組の中身の決定権を、我々ひとりひとりが主体性を持って「つまらない番組は絶対に見ない」という意志表示をする事によって、視聴者の元にイニシアチブを取り戻す事が出来るという事を指し示している様に思われる。様々な問題を抱える民放各局にはTV報道を変える力はもはやなく、視聴者にこそ報道の中身を変える力があるのだと認識すべきであろう。真実を知る権利は視聴者にこそある。
「報道とはどうあるべきか」・・・皆さんも一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
<ハマオモト(別名:ハマユウ)の花 '09.07.10 お台場船の博物館付近の埠頭にて撮影>
'09.08.15.23:15追記
次回は8/18の公示日に合わせて衆議院議員選挙と政治についてU3の私見を述べてみたい。どの政党が良いなどという事を書く積もりは更々ないので安心して読んで下さい。自分で云うのも何ですがわたしが書くのですから面白くない訳がない。政治嫌いな人でも読めちゃいます。どうぞご期待下さい。 '09.08.16,10:00訂正
選挙について書くのは時節柄よろしくないと判断し上記記事の掲載を取りやめます。次回は「核兵器廃絶」について真面目に書こうと思います。乞うご期待!
↑'09.08.18.00:00に記事をUPします。