気晴らしという訳ではないが、妻とのお付き合いで日本橋の三越で開催されていた『池坊展』という花展を見に行く。その後は浅草寺界隈で働く友人の店に向かう。
銀座線の終点で降り地上に出る。ちょうど浅草寺界隈は浅草神社の三社祭で賑わっていた。人混みを避けながら伝法院通りに向かう。友人のいる店は浅草公会堂近くにある。
いつ来ても温かく迎えてくれる高校以来の友人だ。
クラスメイト三十九名のうち二人と担任副担任の恩師二人は鬼籍に入り、音信不通も三名ほどいる。そんな中いまでも交流が続いている数少ない友人のひとりだ。
このお店は客の九割が外国人旅行者だ。世界各国の言葉が飛び交う。友人と話をしていたら欧米人らしきお客さんが商品(というか作品)をあれこれ見たいという。話を聞いていてスペイン語圏の外国人だとすぐに分かった。ところが友人もわたしも「オラ!」というくだけた挨拶ぐらいは云えるが会話はまったく成り立たない。よく考えてみれば今日は花展の付き合いで東京に来たので妻同伴だ。急いで三社祭の神輿を見にいった妻を呼び戻す。妻は外語大でスペイン語を学んでいる現役の女子大生・・・
というのは冗談・ジョーダン、マイケル・ジョーダン(古っ!)で、外語大の「スペイン語講座・中級」に通っているオバサンである。まあわたしもジジイだから年の差はそれほどない(笑)ところで妻の話をすればそれだけで、小説が一冊書けるくらい、実に興味深く面白いというかコミカルな人物なのだが、今回は本題から外れるので割愛する。
「良かった。間に合って」
お客さんはチリから来た家族連れだった。三泊の予定で新宿に泊まっているという。三社祭の神輿の見頃の時間はと聞かれ、妻は友人から三つの宮神輿が集まる時間を聞き、メインイベント(スペイン語で言ったらしい)は夕方になると伝える。ひとしきり妻と話をしていたそのチリ人の奥さんとおぼしきご婦人が二点も商品を買ってくれた。ありがたい。
友人に礼を言われ、その後小一時間で帰宅の途についた。
その帰りに見たのが、冒頭の『女神輿』である。
<帰途、眼の前にはスカイツリーがあった>
<華道展作品から引用、トリミングのうえ『鉛筆画』でレタッチ。原作品は写真など及びもつかないほど素晴らしい>
先日まで哲学書をやたらと読んでいたが、今読んでいるのは「光文社刊『舟を編む』三浦しをん著」の文庫本だ。「2012年度本屋大賞」に輝いた名作だ。結構面白い。映画化もされているのでそれと比べるて見るのも良い。お仕事の合間を縫ってたぶん二日で読めるだろう。
<5月21日21:50追記>
三時間で読み終えちゃいました(笑)
心臓が時折痛むので5月10日に検査をした。
そして一週間後の5月17日に検査の結果を聞きに行った。前回の検査は五年前で『心臓カテーテル検査』だった。その検査自体は「問題なし」との診断結果が出たのだが、その後二ヶ月以上も腕が痛み、かつ痺れるという「後遺症」に悩まされた。そのことを伝え、今回はそれに比べ副作用の少ない『造影剤併用によるCT検査』というものを受けた。
結果はまたも「問題なし」
心筋梗塞等の心配はないという。しかし痛みは時折出るので色々医師とその他に考えられる痛みの原因を話し合ったが答えは見つからない。そこで自己申告で「逆流性食道炎」で食道を相当痛めているのが胸部の痛みの原因かも知れないと伝える。医師はその可能性を否定しなかった。この検査は市の医療センターで受けたのであるが、普段掛かっているのは別の病院である。
今月中にその病院の主治医の定期検診があるのでそこで話すことになり、主治医からの紹介状で検査を実施したので、診断書というか医師同士の連絡の文書を書いて貰った。中身は封がされているので分からないが、検査の結果と所見だろう。父は食道癌で亡くなっているので少し気掛かり。
最近、夜寝る前に「翌朝になっても目が醒めないのではないか」という思いに囚われることが二度ほどあった。横になるとひとしきり胸が苦しくなるのだ。結構予知能力はあるのでもしやと思ったりするのだが、自分の事は当たった例しがない。たぶん気弱になっているだけだろう。
執筆活動の合間の骨休め。
ではでは皆様ごきげんよう。