<2015年7月29日 ドイツ・ドレスデン 『君主の行列』と呼ばれるマイセン陶器の壁画>
 歴代ザクセン王国の君主の行列の壁画は2万3000枚のマイセン陶器で出来ていている。1871〜1876年に制作されたこの壁画は、ザクセン王国歴代35代の王の行列が描かれており圧巻である。陶器で有名なマイセンはここから25kmという位置関係にあるが、それは旧ザクセン王国の貴重な財源であった。当時白い陶器は金に匹敵するほど高価なものであったという。そのドレスデンも、第二次境大戦の空襲で市街の建物の殆どが破壊され、市街は文字通りの焦土と化した。だがこの『君主の行列』は奇跡的に破壊されずに残ったものの一つで、今ではドレスデン観光では絶対外せない『名所』のひとつとなっている。

『この感染症で何故日本では死者が少なかったかの論証として前編

<2020/06/28 17:02 訂正>

(前編)ではなく、(第一章)に訂正します。次号を書き進めていく間に、結構長い論考となることが明らかになりました。第何章までいくのかは、更に書き進めている現段階に於いては不明です。悪しからず。

 前回は『日本では諸外国に比べて圧倒的に接触機会が少なかった』と述べた。これは新型コロナウイルスに因る死者の数が、諸外国と比べ圧倒的に少ないという事実から、その解を推し量ったものだ。だがこの推論に疑念を懐かれた方もいるだろう。

 しかしこれは単なる推測や推論ではなく紛れもない事実だ。

 筆者はこの事実から何故日本ではそうなったのかを検証且つ推論した。そこから得られた答えは『日本人であるが故にそうなるのは必然だった』という結論に達した。

 この『日本人であるが故に云々』とは、日本人の民族性と文化と生活習慣と長年の慣習とそれらを一切合切を内包する日本の歴史と、戦後の日本が辿った社会構造の変化と国家の在りようの変化から必然的にそうなったということを表している。

 ただし勘違いしないで頂きたい。これは民度とは何ら関係のない話だ。