今回のタイトルですが、結論を先に言えば ”YES” だ。
ろくな社会にならないとだけ言っておこう。
ところで三月に合羽橋でダマスカス鋼風三徳包丁とペティナイフ買っちゃいました。
一生ものだそうです。
- 真理の探究
物事を決めていく中で合理性は大事です。生産性が悪ければ経済的にも不利でしょう。
でもねぇ。人間は元々合理的には出来ていないし矛盾だらけの生き物です。しかも地球上に生息する生き物の中で、もっとも不条理で理不尽な生き物です。
加えて、人間ひとりひとりの生産性をトコトン突き詰めていけば、何れそこに曖昧な部分はなくなり一切の無駄もなくなる。しかし、もしそうなったら、もはや人間ではなくなってしまうのだろうと思います。
もう話題にも登らなくなったが、二期目の杉田水脈議員じゃないですけれど、経済性の観点から言うと「LGBTは生産性がない云々」とか、自民長老の平沼勝栄議員の少子化問題に絡めて「同性婚とか云々、この人達ばかりになったら国は潰れてしまう」発言とか、どの様な思想的背景で語られているんでしょうね。
まあ、お両方にどの程度の生産性があるとかないとか、国民がLGBTばかりになってしまう、というような、ありもしない前提と、LGBTと少子化問題はリンクしないのにそれを元に強引にロジックを振り廻すことが、果たして的を射ているのかと言えば大いに疑問です。それと、もうひとつ言わせて頂ければ、馬〇につける薬はありません（笑）
ところで、LGBTは本当に生産性がないんでしょうか。けしてそうではないですよね。経済活動は成人であれば誰でもしていますから、LGBTだから生産性がないとは断じて言えません。そんなこと言ったら、アップルのティム・クックCEOなんていったいどうなっちゃうでしょう(#^.^#)
もし杉田議員の主張する、LGBT同士では子どもが出来ないというロジックで経済性と生産性を持ち出すのであれば、それも女性の立場でそれを言うのなら自らの主義主張で墓穴を掘るのは必定です。一昔前の、柳沢元厚労相の「女性は子どもを産む機械」発言に相通じるものがあります。まあ、柳沢元厚労相もそうハッキリ言った訳じゃありませんが、国会議員たる者、〈マスゴミ〉にどこを切り取られても発言の意図を誤解されない程度の最低限度の知恵は持っていて欲しいところです。その後も国会議員の暴言失言が後を絶たないどころか、引きも切らないところを見ると、日本の国会議員という生き物には、人の上に立つとか代弁する資格はないんじゃないかと思う次第です。
日本人は、こうした人達が望む生産性とか本当に有しているんですかね。それに日本人って本当に合理性があって生産性が高い民族なんでしょうか。私はそうじゃないと思うんですよね。生産性と言ったって、あくまで諸外国との比較論でしかない訳です。それで日本が突出して生産性が高いかというとむしろ低い方に入るんです。
公益社団法人、日本生産性本部の2017年度版の国際比較によれば（因みに2018年度も殆ど同じです）日本の国民一人当たりの生産性はOECD加盟国全35カ国中21位だそうだ。ダラダラと労働時間が長く、その割りに成果を上げていない実態がそこに垣間見えますね。もっと簡単に言ってしまえば、日本人はそんなに合理的でも論理的でも優秀でもないという結論に至る訳です。
私は思うのですが、日本人の一部がそうした生産性とかいうロジックでものを語る根底には、「偏見」とか「差別」とか「侮蔑」の感情がどこかに潜在しているからに他ならないと思うのですね。なにも生産性だけの問題ではなく、外国人労働者とか障害者とか母子家庭とか孤児とか語る時にも、同じ様にひた隠しにするこれらロジックがある訳です。
という訳で、日本人もそうした狭量な考えをそろそろ捨てないと世界に取り残されてしまう感じがするのであります。小学校から英語を教え始めたとしても、世界に相通じるダンスを教えたからといって、日本人一人一人が真の国際感覚と普遍的共通の認識を持てる訳じゃございません！！！
日本人は未だ「個」をぞんざいに扱い、協調性とか横並びを尊ぶ一方で、今さらながらに偏狭で排他的で島国根性が骨の髄まで染み込んだ情けない民族です。
そうならないために、一人一人が頑張るしかありません。個人的にはもう限界だけど（爆）