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台湾紀行は取り止めて今日は諸行無常のお話 [想い出]

一期一会.jpg



 逢うは別れの はじめなり


 小林麻央さんがお亡くなりになりました。

 ここ数年身近に癌で亡くなる方が相次ぎ、他人事ではないような気がいたします。


 人の命は儚いもの。

 冒頭の額は、2015年1月12日に妻と妻の弟夫婦との四人で、浅草の『麦とろ本店』に行った時に見掛けた写真ですが、この年の十月にはその弟の連れ添いが脳腫瘍で亡くなりました。多発性の悪性腫瘍でした。正月の時点では、まさかその年の秋に亡くなってしまうなど当人も含めて、この時の四人の誰ひとり知る由もありませんでした。

 そして昨年の10月6日には我が家のブラちゃんが抗癌剤治療のさなか、絶え間ない嘔吐の果ての誤飲性肺炎で死んで、今年の正月は妻の二つ上の姉が亡くなりました。平成25年にも妻の更に上の姉を亡くしていますので、ここ五年間というもの、妻や我が家の周りでは不幸が続いています。


 そう思うと、生きとし生ける物、すべては儚いものだと思います。だからこそ逆説的に、今を精一杯生きる事の大切さを私たちは改めて自覚したいと思います。



ライムライト.jpg

 

<来る夢来る人と書いて『アンモナイト』> 大町山岳博物館にて


 先日、取材旅行で安曇野と長野、大町、白馬に行って参りました。その中で一番の旅の目的は『大町山岳博物館』に行ってある展示物を見ることでした。

 それは、北アルプスの槍ヶ岳、北鎌尾根で逝った『松濤明』の、あの余りにも有名な手帳を、再確認するために訪れたものでした。

 その手帳に死の直前まで書かれた文章は、余りにも客観的かつ淡々と死を受け入れているが故に、却って常人の泪を誘わざるを得ない名文といえるでしょう。この遺書とも呼べる手帳は当時、『風雪のビヴァーク』という小説になってベストセラーとなったので、今の団塊の世代以前の方の多くは、そのことをよくご存じであると思われます。

 わたし個人の想いでは、円谷幸吉の遺書と、息子である野口英世に宛てた母シカの手紙に比肩する、人々の心を打つ日本の名文であると思います。

 よろしければ、大町に行く機会があれば是非とも『大町山岳博物館』に寄って頂きたく思います。

 その裏には博物館附属の動物園もあり、北アルプスや後立山連峰で保護されたライチョウやその子ども達や、怪我などで治療中のニホンカモシカにも会う事が出来ます。アンモナイトと三葉虫の写真は無断掲載になるかも知れません。ですが、これを見た人の中にひとりでもこの『大町山岳博物館』を訪れて下さる方がいればと思い掲載してみました。あのアンモナイトかなり大きいです。化石ですから重さも相当あると思いますよ。



三葉虫.jpg


 <三葉虫ですが、これで北アルプスは大昔は海の底であったことが分かります>


 ライブラリの中から冒頭の『一期一会』の写真を探していたところ、武羅運の若かりし頃の写真を久し振りに見ていました。


 武羅運が息を引き取ってから早九ヶ月。

 時は過ぎるのが早いと思わざるを得ませんが、写真を見るとやはり泣けます。


 現在、新作を執筆中。タイトルも内容もソネブロ上では公開しませんが、以前お伝えしました通り、武羅運の話を執筆しています。遠からぬ将来のどこかで是が非でも世に出したいと思っています。




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やおかずみ

三葉虫の化石、こんなにくっきりしたものは初めて見ました。
by やおかずみ (2017-06-25 07:47) 

とし@黒猫

コメントありがとうございました。
水戸の偕楽園の梅は、青小梅で落とすようですが、あれをぜんぶ、梅酒にしたら、どんだけの量できるんだろう、とか、
つまらない次元の想像をしていました。
by とし@黒猫 (2017-06-25 11:19) 

なかちゃん

命というのはホントに儚いものですね。
最近出会う人と別れる人の割合が昔とは違うように感じられます。
来る夢来る人と書いて…信じちゃったじゃないですか。小柳ルミ子に怒られるところでした(^^;
それにしても、北アルプスが海の底だったなんて、ちょっと信じられないですね (^^)

by なかちゃん (2017-06-26 16:35) 

U3

☆やおかずみさんへ
 東京や京都の国立博物館に行けば見られると思いますよ。
by U3 (2017-06-27 14:22) 

U3

☆とし@黒猫さんへ
 小梅の梅酒は今回初めて作りましたが、本来は大振りな梅の方が良いようです。まあ、二年後にしか飲めないので、妻の作った南高梅の梅酒と飲み比べるつもりです。
 カリカリ小梅漬けは二ヶ月後には完成です。前回漬けた時は三年近く食べることが出来ましたが、最後までカリカリ感がなくなることなく食べることが出来ました。作るのも大変ではあるけれど、二度手間が掛かるだけで楽ですから、男向きの作業ですね。一方の妻は南高梅の梅漬けですが、今年は何と8kgも作るということで瓶をもうひとつ買って漬け込みました。梅雨が明けたら天日干し作業が数回続く予定です。こちらは量もさることながら、干している間など家を空けることが出来ないので結構大変です。
by U3 (2017-06-27 14:31) 

U3

☆なかちゃんさんへ
 親戚の付き合いというと最近は圧倒的に葬式が多くなりました。
「ライムライト」と「アンモナイト」の引っかけ面白いでしょう。
ところで小柳ルミ子の、ナ〇プロ時代の元マネージャーは、わたしの高校時代の「クラスメイト」でした。これ本当です。
 ですから、この歌はわたしにとって、
 ♫来る夢、来る人と書いて『クラスメイト』♩・・・だったりします。

by U3 (2017-06-27 14:38) 

saia

私も昨年は7月に伯母、9月に義父が亡くなり、3年間で叔父、叔母、従兄弟と計5人も身内が亡くなりました。
命の儚さと無常さに打ちのめされた3年間でした。。。
不思議なことに、うちの娘は小さい時からなぜかアンモナイトが大好きで、今でもよく絵に描いています♪♪

by saia (2017-06-27 23:04) 

SORI

U3さん おはようございます。
化石は子供のころから大好きです。すばらしいアンモナイトと三葉虫の化石ですね。このような生物の化石を見ていると地球の多様な生物の種類が爆発的に増えた古代カンブリア紀がどんな時代だったのかと知りたくなってきます。
by SORI (2017-06-29 05:07) 

たいへー

現代人は死ぬと焼いちゃうから、化石にはならんしなぁ・・・
by たいへー (2017-06-29 07:58) 

U3

☆saiaさんへ
 家族、身内、身近な人や存在の死は人生観を変えるほどのインパクトがあるように感じます。友人や知人も亡くなっているので一入です。
 このアンモナイト巨大ですよ。そして何と実際に触れることが出来ます。
by U3 (2017-06-30 10:59) 

U3

☆SORIさんへ
 カンブリアってUKのウェールズの地方名ですよね。そこからはじめに大量の化石が発見されたからこの名前がついています。
 ウェールズは友人がいるので二度遊びに行っています。化石とか見た記憶があります。スコットランドでは恐竜の化石も見たなぁ。
by U3 (2017-06-30 11:04) 

U3

☆たいへーさんへ
 化石は残らないけれど、墓石は遺跡にはなるかも。
by U3 (2017-07-01 08:31) 

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