お馬鹿さんシリーズ！：H☆imagine：So-net blog

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お馬鹿さんシリーズ！　[U3の独白] [編集]

あのね、馬鹿は懲りないんだよ。

　馬鹿は同じ過ちを何度も繰り返すんだ。まったく学習効果というものがない。

　だから馬鹿なんだけれどね。・・・もちろんわたしの事だよ。

　その点お利口さんは違う！　絶対に同じ轍は踏まない。

　『真実』

　「西村、俺は世の中を見て思うんだけれど人間はみんな嘘つきだね。誰も本当の事を云わない。」
　「そうかも知れないね。誰も人を傷つけたくないんだよきっと」
　「いいや、それは違うね。皆ずるいんだよ。はっきり云ってしまえば藤原の鎌足じゃなかった、偽善のかたまりなんだ。本当のところは自分がかわいいし思っている事を話して反撃されたり中傷されるのが怖いだけなんだ。だからその場限りの嘘をついたり誤魔化したりはぐらかしたりして真実を語ろうとはしないんだ。つまり勇気がないだけなんだと思うよ」

　ゆうさんの言葉はいつも直截的で嘘偽りがない。西村とは高校からの付き合いだからもう三十年以上の付き合いだ。そして未だにこんな青臭い事で議論している。こうして会うのは久し振りだが毎日顔をつきあわせている様に気さくに話し合える間柄がいい。そして会うといつも議論になる。まあこれも酒の肴のうちで二人とも結構それを楽しんでいる。

　「それは勇気とはすこし違うんじゃないかな。誰も自己防衛本能は持っているし、もし本当の事を話して相手を傷つけたり不快な思いをさせたり場合によっては怒らせでもしたら自分に火の粉が降り掛かって来るのは目に見えているからね。避けたいと思うのはしょうがないんじゃないか。誰も好きこのんで人と争ったりしないだろう」

　「西村ぁ～、それこそ勇気がない事の証明じゃないか。怖いから行動を起こさないのはまさに勇気がないんだよ。人とのトラブルを恐れて大事な事に蓋をして、それでその場はうまくいっても根本的な解決にはならないんだよ。そんな事も分からないのか。お前も生まれてこの方半世紀も生きて来てとうとう世間様に毒されちゃったか、あゝ情けない」
　「そう云うなよ。お前は真っ直ぐ過ぎるんだよ。だからいつも波風を立てちゃうんだよ。もっと利口に立ち振る舞えよ」
　「利口に振る舞うなんて糞喰らえだね。俺にはその場凌ぎに嘘をついたり自分を誤魔化す事なんか出来ないんだよ。俺は馬鹿だからそういう生き方しかできないんだ。だってそうだろう。殆どの人間は本当に大切な事でも相手に話さないんだよ。むしろ本当に大切な事であればある程関わり合いを恐れて押し黙ってしまう。俺に云わせれば友達にさえ本当に大切な事を告げられないとしたらそれは嘘を云っているのと同じなんだよ。これが偽善でなくて何なんだ。」
　「ゆうさんは正義感に満ちているなぁ。自分の云っている事はいつも正しいと思っている様に僕には見えるけど・・・」
　「いいや、正しいなどとは思っていないよ。むしろ間違いだらけかも知れない。」
　「そうだね。時々矛盾した事を話したり前に話した事とまったく逆の事を話していたりするからねぇ。僕はゆうさんという人間をよく知っているから理解できるけれど、ゆうさんをよく知らない人は誤解するかもしれないね」
　「俺は嘘は云わないし誤解も恐れない。それから本当の事を話して相手をただ怒らせてしまうだけだとしたらけしてそんなやからには云わないよ。相手の為になると思うから云うのであってそうでない場合には云うだけ無駄というものだ。聞く耳を持たぬのは石に話しかけているのと同じだね。馬の耳に念仏よりタチが悪い」
　「まあそれはそうだろうけど」

　「誤解を恐れていては何も話せなくなってしまうよ。人間誰だって矛盾した生き物なんだ。話す内容が前言と違う事なんて当たり前なんだ。そりゃあそうだろう、人間は生きている限り必ず心も体も変化しているんだから。終始一貫話す事が徹頭徹尾変わらない奴なんて歴史を振り返ったってただの一人もいないのさ。だからという訳じゃないけど俺がその時その時で真剣に云った言葉はその時の真実なのであってけして嘘じゃないと自負しているよ。何より自分の心を偽っていないし大事なところで自己を守ろうとした事など一度もないからね。だから前言と違うというのはけして矛盾なんかじゃない。そういう意味では正直であればある程むしろ食い違いが多くなるんだ。でもそれはけして嘘じゃない。自分に誠実で正直であれば矛盾だらけの様に端（はた）からは見えるのさ」

　ゆうさんの話はいつも熱い。そして西村はその熱弁をいつも楽しんで聞いている。

　「俺は真実を隠したり偽ったり自分の心を誤魔化したりして生きるのは嫌だな。本気で生きられない人生ならば死んだ方がましだと思う。いつも真実を語れとは云わないけれどせめてこれは大事だと思う事は争いや混乱を恐れずに本音で話すべきだと思うよ。人生は長いようで短い。だったら自分に正直で相手にも正直に付き合っていきたい。悔いの残る人生は歩みたくないんだ。そう思わないか西村」

　『それでも人は本気で語ろうとはしない。なぜならばそれが世の中をうまく渡る処世術だと誰でも知っているからだ。つまり馬鹿しか本当の事を謂わない』

　それが良い事なのかそうではないのか、ゆうさんの話を聞いていて西村には判断がつかなかった。

　当人に面と向かいて

　「王様の耳はロバの耳である」

　と率直に云える人で在りたいと願い、

　ありのままを見たままに

　「王様は裸だ」

　と逡巡なしに云える人でありたいと思う。

2010-02-01 00:00 コメント(27)
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　ちょっとね、疲れているんだ。
仕事も多忙が原因で行き詰まっているし頭が煮詰まっちゃっている。
だから相変わらず皆さんのところには殆ど行けていない。本当は去年9月頃のブログ上のゴタゴタで記事を更新するのが嫌になって活動を止めようと思っていたんだ。ただただ惰性でといおうか習慣で今までやっていただけなんだ。
　でもね、ブログを5年近くもやってるとそういう時もあるんだね。事実、今まで何度もそういう事があったからね。記事の下書きは結構たまっているのでいつでも更新できるんだけれどなんか記事をＵＰする気力が起こらないんだ。で、記事のストックがあるのに新たにこうしてつまらない記事を書いて公開してお茶を濁している訳。
　ごめんね。新年の挨拶も殆ど出来なかったのにこんな事を書いてしまって。
　これから先も多忙でわたしから皆さんのブログにに行ってコメントを書いたりnice！を押せないと思う。もしnice！を期待して押して下さるのならば申し訳ないので無理して押さなくても良いですよ。ブログは楽しんでやるものならばわたしの書いたものが面白くないのにnice！なんか押したって意味がないのだから。
　ああ、また云いたい事書いちゃった。頭が相当煮詰まっているね。もう駄目かも知れない。
　そんなこんなで本当にごめんなさい。わたしはこのところあちこちに不義理を重ねている大馬鹿ものです。

by U3 (2010-01-31 22:20)

ストックされた記事を、公開される日が来ることを
お待ちしております。
by TBM (2010-02-01 00:12)

煮詰まっているときこそ記事を書くことが必要なのかもしれませんね。
たまにで良いですからアップしてください。
by kurakichi (2010-02-01 09:29)

土佐人も議論好きですが、会津人もそのようですね。
by SilverMac (2010-02-01 09:53)

お疲れ様です。U3♪の記事は「そのまんま」だから好きです。
多忙な時はどうしようもないけれど…。う～ん。
煮詰まっている時は、トコトン煮詰まって濃縮されたとこで出て来てください。私、待つわ～～～♪（笑）
不義理と言われても、この世にいる間はナントカ、義理を果たす努力は必要だと思います。大馬鹿者はできるのですっ！
by 七色音 (2010-02-01 10:48)

お疲れの様です。
ストック記事の公開、楽しみに待ってますよ。

by okin-02 (2010-02-01 10:55)

こんにちは。
お疲れ様です。
また公開して下さる日が来るのを
楽しみにお待ちしています。
by kaoru (2010-02-01 11:43)

本音と建前の狭間で足掻いている私は
Ｕ３さんのブログとっても好きです。
羨ましくもあり、教えられることも多いです。

ストックされている記事がアップされるのを
首を長～～～～くして待っています。

by みそぎ。 (2010-02-01 12:47)

私は多分八方普美人のようです。
by 侘び助 (2010-02-01 13:06)

自分に対しても他人に対しても
いいかげんで行きましょうよ
by pace (2010-02-01 15:20)

いつも楽しく読ませて頂いています。
無理のない範囲で、書きためられたものをUPしていただけると嬉しいです。
by nyankome (2010-02-01 19:27)

お疲れの時はごゆっくりお休みください。
不義理などと気になさる事はないのです。
いつも偽りのないお気持ちを吐露なさるU3様の記事、
よくぞ仰って下さった・・・と
胸のすくような思いで拝見させて頂いています。
私もどちらかと言えばU3様の生き方に似ていますので。
by 青い鳥 (2010-02-01 20:06)