告発した方の責任は問われないのか？

 

　小保方春子さんの記者会見を見た。

　私なりの考えを結論から先に云えばSTAP細胞の実証実験の結果が出るまであれこれ予断でコメントするのは時期尚早ということ。画期的な発見に毀誉褒貶は常なるもの。いちいち気に留めても仕方がない。わたしはむしろ今回の件が問題になった経緯こそ問題だと思っている。その中で共同研究者の責任が問われないのは特に大きな問題だと思っている。

　小保方さんはどう見ても未熟であることは否めない。論文発表に際してフォローすべき筈の多くの共同執筆者はその間一体何をしていたのだろう？　小保方さんに問題があるとしたらそれは共同研究者の問題でもある筈だ。責任もまた同じである。

　こういうことが起きる度に思うのはオフィシャルだけでなくプライベートまで真偽を確かめないまま報道される事の恐ろしさである。特に人格が疑われるような報道やネットコメントは見ている者に不快感を与えるだけであり厳に慎んで頂きたいと思う次第である。

　大事なのは成果である。わたしはそれ以外の報道や情報には耳を貸さない。今回のSTAP細胞捏造疑惑に関して予断は差し控えるべきであろう。

　重ねて云う。実証実験の結果が出るまでは予断は禁物である。

コメント 9

　日本の報道の一大特徴は人物の成果や功績と人柄や人格をない交ぜにすることだろう。
　良い時は確かに人々に好印象を与えることもあるだろう。しかしひとたび問題が発生すると手のひらを返したようにゴッシプ報道がされるのには正直辟易する。
　一躍時の人になったときは「リケジョ」などと呼んで持て囃し、論文に問題があったとなるとプライベートを暴き立てる。
　功績と人格や人間性はまったく別のものである。偉大な発明をした人物が家ではぐうたらで家人からは粗大ゴミ扱いされていたりすることだってあるのである。しかしそれでも偉大な発明の価値が減ずる訳ではないのである。日本の報道が稚拙だと思うのはこの様な公私混同報道に一因があるのかもしれない。
by U3 (2014-04-10 18:04) 

　ゴシップ記事を見ると小保方さんは早大では「スイカップ」と呼ばれ年がら年中男子学生が覗きに来ていたそうだ。確かに大きいかもしれない。しかし高校時代の恋愛のエピソードや理研内での共同研究者や執筆者との人間関係まで面白おかしく報道されるに到っては反吐がでるね。
　わたしがソネブロでネットストーカーから集中攻撃を浴びた時は同じ様なやり口でウソを並べ立てられ被害甚大でした。真実であろうが嘘であろうがそれがまことしやかに流布されるとそれまで長い時間を掛けて築いて来た信頼がもろくも揺らぎ以前の様に回復するのは容易ではないことを私自身は良く知っている。
by U3 (2014-04-10 18:15) 

真実は中々見えてこないですね。
by Silvermac (2014-04-10 21:18) 

こんばんは。
まあ、マスゴミと称されるもののする事は相変わらずといったところで、虫酸が走る。
敢えてコメントします。論文に関しては、捏造・不正であります。
元になるデータを都合良く差し替えることを捏造と云うし、他者のものをクレジットを入れずにコピペする事を不正と云うのだと思います。ただ、それだけのことです。
研究成果については、実証実験が証明する事ですから、時を待てば判ります。が、小保方氏を外して行うことが解らない。理研と小保方氏と同じテーブルで同時進行させれば良いのにと思ってしまいます。
今回の責任は、理研と共同研究者・共著者も同大ですね。

by 枝動 (2014-04-10 22:49) 

とりあえず、実績をみんなで見守るのが一番手っ取り早いですよね
by くまら (2014-04-10 23:09) 

おはようございます。私も周りは何をしているんだろうと率直に思いました。^^;汗
by ソニックマイヅル (2014-04-11 09:35) 

　正直な話、会見での小保方さんの印象をいえばなかなかにしたたかな人という感じを受けましたね。
　猪瀬元都知事の場合と比べると非常に冷静に対処しているという気がしました。猪瀬さんの場合は弁明に追われ大汗をかいていましたが小保方さんは汗ひとつ掻いていません。その様な生理現象から考えると精神面では相当タフだという印象です。
　それでも私は廻りを取り巻いていた男達（共同研究者・共同執筆者）の罪の方がはるかに大きいと思っています。何故なら彼女の不正や捏造を見逃した上に英語の論文を書いたゴーストライターがこの中にいるのは明らかだからです。小保方さんにはそのスキルはないと思います。
by U3 (2014-04-11 12:48) 

ＳＴＡＰ細胞が、存在したかの実証実験が、大切ですね。
ほとんどのマスコミが、小保方さんのバッシングを行っているのは、日本のマスコミ底の浅さを示しており、情けないですね。
彼女は、博士課程の１年の夏から２年の冬まで、ハーバード大学に留学しており、英語力がなければ、ハーバード大学に
留学もできないと思いますよ。
by テリー (2014-04-13 18:42) 

テリーさんへ
コメントありがとうございます。
英語力と英文による論文作成能力は別だと思います。
ちなみにわたしの配偶者は現役の公立高校の英語教師で英国留学5年以上という経歴の持ち主で英会話はネイティブスピーカーと何ら問題なくこなせるほど堪能ですが、論文作成能力や和文英訳は拙い印象をわたしは持っています。まあ、今の日本の英語教育現場では十分なスキルではありますが、日本の教育現場が求めているのはあくまでも受験英語であり実際に通用するかどうかは未知数です。そして妻はその事を私の指摘を受けるまでもなく自覚しています。
by U3 (2014-04-15 12:58)