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"Merry Christmas Mr.Lawrence" を聞きながら [まじめなおはなし]


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 坂本龍一の<戦場のメリークリスマス>を聞いて思った。トム・コンティ扮する英国陸軍ロレンス中佐に、ハラ軍曹役のビートたけしが、『メリークリスマス、ミスターロレンス』と云ったあの何とも言い難い不可思議なシーンを。


 人の変節は洋の東西を問わず後を絶たない。だが欧米では間違ったことをした者は必ず責任を取らされ罰せられる。しかるに日本ではどうだろうか。

 どうも本邦では選良と云われる国会議員は党利党略のためならば平気で選挙民を裏切り変節して憚らない。そして何やかや理由をつけて責任を取ろうとはしないようだ。

 組織の長が、自分の過ちでないにも拘わらず、部下がしでかした不法行為の責任を取って辞任するのは、日本人の精神形成の源といわれる武士道の根幹にある『恥を知る』文化の継承である。それは潔さに通じ、現代においても真相を明らかにした上でのスパッとした辞め方は拍手喝采の対象である。何故ならそれを日本人は美徳と考えるからだ。


船橋馬鹿面踊り.jpg


 しかしながら昨今は、立法府は云うに及ばず、行政の世界も含めて責任逃れや真相を隠すために早々と職を辞したり、逆に辞めた者を”死人に口なし”とばかりにその責任をその者ひとりにおっ被せ、真相を覆い隠そうとしているかのように見受けられる。甚だ潔くない無様で醜い行為だと思うがそれが罷り通る世の中なのだから致し方ない。そしてそれを赦すか容認しているのは国民の過半なのだから如何ともし難い。自分は違うと云っても何も為さなければ同じ事なのだ。

 巨大な組織の長なら、その組織が問題を起こせば辞任するのは常識である。大企業の社長や会長でさえ引責辞任しなければ世間は納得しないだろう。しかし、現政権ではこの常識は通じないらしい。今更ながらそんな政権と政党に投票してしまった事を悔いても始まらない。悔いるくらいなら、今からでも遅くないから間違っていたとあらゆる場を通じて声を上げるべきであろう。そうしないのはプライドだろうか。それとも自分に関わりはないとでも思っているからなのだろうか。わたしにはそんな現在の状況を理解できないし理解しようとも思わない。つまり忖度などしない。国民もまた、結果的にそんな政権を選んでしまった事を深く反省すべきだと思う。

 話を本題に戻そう。

 先に挙げた責任を取らない人物とは誰と誰のことを指すのかは云わなくても分かるだろう。そして役人が忖度して文書を改竄したその根本的原因を作ったお方からは未だ反省の「は」の字も出て来はしない。口先だけの謝罪は謝罪とは云わない。これはひょっとこおじさんも同じである。証人喚問に例外(昭〇夫人のこと)を作れば国民の疑惑は消えないだろう。その点からいえば自〇党とて良心はなくなったといってよい。連立する政党もまた然り。

 責任を取らない人達を無責任にただ眺める国民という図式を世界はどう見るのだろう。

 欧米では市民ひとりひとりの力がやがて大きな世論を形成し社会を浄化する役目を果たす。

 それも何処ぞの隣国などとは違って最終的には感情的なものを排し理性的に処断される。

 そして日本は今のところその隣国の感情的な民意にさえ及ばない。

 嗚呼、やんなっちゃうね。

 昨日も書いたが、世も末なのである。 

 だがそれで諦めたりしない。

 いけない事はいけないと云える日本人でありたい。あり続けたい。


 <追伸:お知らせです>2018.03.18.18:24:00
 この記事を含めて三日連続の記事の更新を計画しています。時間の許す限りご覧になられることを希望いたします。連作の最後となる3月20日の未明には皆さまの指針となるよう、わたしからのメッセージが届けられるでしょう。
 わたしは人間の本性は「善」でなければならないと考えている人間です。・・・もうとうに還暦を過ぎているのですが、皆さまから見たら青臭いですかね。


 ではでは。




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