SSブログ

島倉千代子じゃないけれど『人生色々』だなぁ [随筆]

アキアカネ.jpg 

<夥しい数のアキアカネが空を覆っていた。よく見たら鳶が上空を飛んでいる。なるほど。> 

 

 <信条>

 わたしが常日頃心掛けている事。

 それはいつ如何なる時もけして手を抜かない。

 ただそれだけである。

 それは何に対してもであり例外は無い。

 手を抜くという事は己に妥協する事である。

 そして妥協は長期的にも短期的にも良い結果を生まない。

 それはけして短くはないわたしの人生で学んだ最大の経験則である

 手を抜いたら途端にしっぺ返しが来る。

 だから後悔しない為にも自分に関わる全ての事に全身全霊を傾けなければならない。

 心身共に疲弊しようが何であろうが自分が遣ると決めたものは最後までやり遂げる。

 この命尽きるまで。

 何をご大層なことをとお思いであろうがこれは真実だから仕方がない。どんな世界に居ようが面倒になって妥協したり易きに流れる様であればそれまでの努力は水泡に帰す。それは自分自身の生き方でも他人との意思の疎通や約束事でも、はたまた国家間の交渉事においても然りである。

 

 

 

安曇野タコライス.jpg 

<安曇野の豊科の「豆んちカフェ」という喫茶店でタコライスを食べた。美味い!>

 

 悲しい出来事

 <別れの朝>

 妻のすぐ上の姉が 今朝(9月13日早朝)亡くなった。
 末期癌だった。
 癌が身体中に転移して入院し余命一週間と宣告されての死であった
 義姉はそれでも三週間生き続けた。
 妻から伝え聞いた話ではモルヒネで意識朦朧としていてとても見ていられなかったという。
 その様な状態で尚も生き続けたのは生への執着であったように思う
 とは言っても義姉は自分の事に執着していた訳ではけしてない。
 残される夫(脳梗塞で入院中)
 嫁いだとはいえ二人の娘の将来を憂えて死に切れぬ思いがあったのだろう

 後の心配は要りません。
 残った子供達がしっかりあなたの意志を引継ぎます。
 思えば朗らかで心優しい義姉であった。
 ご愁傷様とはわたしは云わない。
 もう心残りはありません。
 今は安らかに眠って下さいと祈るばかりである。

 

 

自炊弁当.jpg 

<或る日の自炊弁当>

 

 世の中なかなか旨く行かぬもの 

 <一難去ってまた一難>

  糖尿病の病状が大分改善されて九月からインスリンを打たないで済む様になった。糖尿病が悪化し今年一月末に入院して以来七ヶ月目のインスリン注射からの解放であった。止めるに際してそれに代わる飲み薬も一切処方されなかった。

 しかし喜びはなかった。以前から心配していた事が杞憂ではなく現実のものとなったのだ

 それは低血糖症状の頻発である。

 ご存知のようにインスリンとは身体の中で血糖値が上がり過ぎないように膵臓から分泌される成分である。それが適正に分泌されないか全く分泌されないで血糖値が異常に高くなってしまうのが糖尿病と云われるものの正体だ。だからそれを補う為に体外から人工インスリン注射をして血糖値が高くなるのを抑えるというのが一般的な治療法である。

 ところがわたしの場合は一月末の入院中の検査で体内インスリンは十分分泌されていることが分かっていた。それなのに何故血糖値が異常に高くなってしまったのかは様々な理由があるのだが此処ではその説明を割愛する。

 わたしの場合、高くなり過ぎた血糖値を一気に下げて正常値に戻す為に一時的にインスリンをある程度多めに打つという治療方針が立てられた。当初はその方針に従ったのは正解だと思う。しかし、血糖値が正常値に戻ってからもインスリン注射を打ち続けることは体内ホルモンの分泌バランスに少なからず悪影響を与えるだろうとわたしは危惧していたのである。何故なら体内インスリンは十分分泌されていたのだから。

 そして打つ量を減らす指導はしてもインスリン注射そのものを止める診断を下さない医師に定期診察の度にその事を訴えて来たのだった。しかしこの医師多くの患者を抱えている所為なのか非常に忘れっぽい。前回の治療方針などいつもわたしの方から説明して思い出す始末である。

 その様な訳でインスリン注射はわたしの意思に反し退院後も継続された。そして現実に幾ら医師の指示で使用単位(量)を減らして見ても夕食前の血糖値は概ね90、時には70を下廻っていたのである。これは何を意味するのかと云えばインスリン量を増やしても減らしてもいつも血糖値は低い儘であるという事だ。(適正血糖値は100前後)

 常識的に考えれば膵臓のインスリン(血糖値を下げるホルモン)分泌とグルカゴン(血糖値を上げるホルモン)分泌のバランスが崩れていると判断するべきであった様に思う。インスリン注射の単位を減らしても血糖値が低いという毎日朝昼晩の測定結果はインスリンよりもグルカゴンの分泌が上手くいっていない何よりの証左であった様に思う。

 だとしたらどうすれが良いかは素人でも分かりそうなものである。

 インスリン注射を即刻止めれば良いと判断するべきだったのだ。

 しかし医師から注射を止める診断がなかなか為されずにとうとう七ヶ月という長期にわたり注射をし続ける羽目になった。その結果どうなったのか。血糖値を下げる為のインスリン注射を止めた途端に極端な低血糖症状が現れたのである。

 はじめの話に戻るがわたしの身体からは十分なインスリンが分泌されていたのである。それなのに更にインスリン注射を打っていたものだから身体の中の分泌機能に変調を来し遂に適正な調節が自律で行えない身体になってしまったという訳である。

  わたしは医者ではないからこれはわたしの勝手な見たてだが多分当たっていると思う。

 注射でインスリンが体内に補給されなくなった為に体内のインスリン分泌器官(膵臓)がこれに過剰に反応し、すわ一大事とばかりに大量にインスリンを分泌して低血糖を引き起こした。しかもグルカゴンの分泌機能は長い間のインスリン投与で低下してしまい、血液中のインスリン量の増減に相対して適量が分泌されるという本来の分泌バランスが崩れてしまったと云うのがわたしの分析である。

 正直に云って、夕食前に低血糖症状で震える手で血糖値を計ると、51とか48とかかなりヤバイ数値である。

 因みに血糖値が40以下になるとやがて昏睡状態に陥り死に至る。

 単身赴任ではそのリスクは家族同居時と比べて当然ながら高くなる

 綱渡りの危ない日々を暮らしていると実感している。

 

 いつ死んでも良い様に毎日を過ごしている積もりだがこんな無様な死にかたは御免だ。

 

 

 


nice!(77)  コメント(21) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 77

コメント 21

侘び助

義姉様、安らかにお眠り下さい。
ご主人の事思うと、無念だったと思います。
私は先に送って自分の逝く道は、少しは楽な気がします。
お体大切にして下さいね。
by 侘び助 (2013-09-14 18:05) 

U3

☆侘び助さんへ
 ありがとうございます。
by U3 (2013-09-14 18:08) 

Silvermac

高年になると誰でも何かの病が出てきます。上手くコントロールすれば良いのでしょうが、これが難しいですね。お大事に。
by Silvermac (2013-09-14 19:48) 

yumi

自分の病気に対する知識とお医者さんの
適切な意見をとことん話し合えたら、
理想なんだけど、これがなかなか出来ません。
U3さん、がんばって元気になって欲しいです。
元気になってね。
by yumi (2013-09-14 19:58) 

青い鳥

お義姉さま、そうでしたか・・・ご冥福をお祈りいたします。
モルヒネで意識朦朧となさっていらしたとのことですが、
痛みを感じていなかったでしょうから、それを救いに考えましょうか。
U3様の低血糖、ご分析の通りであろうと思います。
時間を見計らって飴をなめるとか対策をなさって下さいね。
私の友人も同じ症状で決して飴を手放しません。
くれぐれもお大事になさって下さい。
by 青い鳥 (2013-09-14 20:20) 

rabbit

義姉様のご冥福をお祈りいたします。
年を重ねると、病との付き合い方を考えますね。健康のありがたさに感謝しながら日々過ごせるのが理想ですが・・・病気になれば、上手に付き合うことしかありませんね。ご自愛ください。
by rabbit (2013-09-14 20:26) 

くまら

私の叔母(56歳)も末期です
去年の春に判明し、抗がん剤治療も止めてますが
孫の顔を見るまでは。。。と頑張ってます。
お袋の7人兄弟の一番末っ子の彼女ですが
お袋の兄弟の中で一番不思議ちゃんだったとか・・・
あ、こんな話じゃなかったか
義姉様の御冥福を心よりお祈りします
by くまら (2013-09-14 20:43) 

johncomeback

本当に人生いろいろですね。
日々精一杯生きようと思います。
by johncomeback (2013-09-14 21:24) 

ソニックマイヅル

お弁当の彩がいいですね!!^^;
by ソニックマイヅル (2013-09-14 22:50) 

枝動

こんばんは。
 謹んで、お義姉様のご冥福をお祈り致します。
お袋もモルヒネで、意識朦朧とし或いは人格が変わってゆく様を、妹から伝え聞いておりました。何とも切なく、悲しいことでした。
 ですから、医者は嫌いです。(正確には医師一人獣医師一人を除いて(笑))
無駄な診療をするわ、必要ない薬を処方するわ、上から目線だわ、幾度喧嘩したことか。私に云わせれば、<前回の治療方針などいつもわたしの方から説明して思い出す始末>など、もっての外、もう医者じゃない(苦笑)しかし頼るところ医者です。お世話になります。かと云って、下手な医者なら妥協はしません。幸い大病はありませんでしたから、そんな時は自分で判断してきました。
 健康であることに感謝をしています。其の甘えからか、<いつ死んでも良い様に毎日を過ごしている積もり>ということを考えていなかったです。考えさせられる言葉です。もうそんな歳になったのですから、確かに其の覚悟は必要ですね。
by 枝動 (2013-09-14 23:32) 

TBM

>それはいつ如何なる時もけして手を抜かない
私もそのように生きていきたいと思っております。
by TBM (2013-09-14 23:33) 

isoshijimi

U3さん、お大事になさって、病の克服をしてください。
お義姉さまもゆっくり休まれますよう。お祈りいたします。
by isoshijimi (2013-09-15 06:49) 

hrd

お義姉さまのご冥福をお祈りします。

by hrd (2013-09-15 07:29) 

ソニックマイヅル

先日大きなイベントを担当して、本当に自分との戦いでした。まさに手を抜くとしっぺ返しが来る、その思いを信じて戦い抜きました。^^;涙
by ソニックマイヅル (2013-09-15 09:48) 

かずのこ

今日をしっかり生きる。
がんばりましょう。
by かずのこ (2013-09-16 10:49) 

ばん

お悔み申し上げます。残念ですね。
by ばん (2013-09-16 12:02) 

ken

義姉様のご冥福をお祈りいたします。

本当に人生色々と思うことが多くなったように感じます。
お身体をお大事にして下さい・・・(^。^)
by ken (2013-09-16 21:45) 

たいへー

一生懸命生きる。
これが結構大変なんでしょうね。
by たいへー (2013-09-17 07:39) 

youzi

義姉様のご冥福をお祈りいたします。
by youzi (2013-09-19 08:24) 

U3

☆☆☆みなさまへ☆☆☆
義姉の通夜と告別式は17日・18日としめやかに執り行われました。
皆様のご厚情厚く御礼申し上げます。
by U3 (2013-09-20 12:14) 

スミッチ

前からのことを継続するのは楽なんでしょうね
辞めると何かあるかもしれないとおもうと辞めさせられない
そういうケース多いですね。(自分もかな)
お義姉さまのご冥福をお祈りします
by スミッチ (2013-10-01 07:18) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。