人気アニメの聖地探訪 Season1Volume2 et cetera [essay]
<稲毛海浜公園で見た東京湾に沈む夕日はとてもキレイだった。これで三日連続の夕日鑑賞である>
京葉線稲毛海岸駅に向かった日は、アニメの聖地を一通り探索した一日の終わりに、必ずといって良いほどここに辿り着いてしまう。つい最近も午後2時過ぎに、いつもの徒歩ではなくママチャリを駆って聖地探訪と洒落込んだが、(本当は単に出掛けるのがすこし遅くなってしまっただけなのだが)これはその時の夕景の写真だ。
この場所に着いて、日没を待つ約十数分間のドラマを見れば、誰しもが心動かされるであろう。
ちなみに、右の端に東京湾の上に浮かんでいるかのような、富士のシルエットが見えるのに気づかれたであろうか。私はこれが見たくてここに来たのだ。そのように茜色に染まった西の空が、日の入りと共に青い帳に包まれるまでの、つかの間の心落ち着く情景は私の心を捉えて離さない。
「ああ、今日も一日が無事に終わったな」
そんなほっとした想いが、我が心の内で吹き奏でるブルースハープ(HOHNER製 key:C, 10穴ハーモニカ)の、『遠き山に日は落ちて』のもの悲しいメロディーと共に、わたしの心の内のセンチメンタリズムを増幅させるのだ。
今では大分お高くなってしまったけれど、ボブ・デュランが吹いていたのを見て、今から30年前に購入したブルースハープ、今でも時々吹いています。心に染み入るいい音色です。
このような情景に接すると、人は誰でも詩人になってしまうのですね。
沈みゆく夕陽を見ると
人はなぜこうも寡黙になってしまうのだろう
老若男女を問わず
かれら彼女らの横顔は
茜色に染まり
ひかり輝いている
その横顔のすべてが
自らの意思で
オレンジ色の発光体となり
人々や周りのすべてにあまねくように
光を解き放っているかのようだ
それがいかにも晴れがましくも思え
時に神々しくも見え
そのいずれもが美しい
そうしてこの場に居合わせた人々
人類という共通項を持つはらからは
この光景に
この情景に
いったい何を想うのだろう
いったい何を祈るのだろう
そんな想いがふと頭を過る
茜色の輝きが刻一刻と蒼い帳(とばり)に遷ろう
その ほんの僅かの あいだに・・・
ん?、俺ってもしかして、自分で言うのも何だけど詩的で素敵!?( ̄∇ ̄)
・・・てな訳で、それでは第2回目のアニメの聖地探訪記の始まりです。